さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

カテゴリ:民主主義と日本社会( 134 )

ヘイトスピーチ根絶へ(続)

署名はいったん集約され提出されたそう(26日)で、新聞記事も出てましたね。こうなるとネットだけでなく運動は拡がる。

キャンペーン | ヘイトスピーチ・デモの排除を目指して、新大久保から。 | Change.org
Ustream.tv: ユーザー iwakamiyasumi: IWJ6, IWJ6. 政治

架空の外部の他者をしたてあげ、それに対抗する架空の共同性を信仰する共同体をつくってそのなかで慰安を感じる拝外主義者・差別主義者の病理は、疎外状況を生きる私たち誰もが陥る危険性のある病であると同時に、それを超える普遍的で社会的な人間になろうとする可能性もまた私たち誰もがもっています。

差別されて排除されんとしている人々に自己を見いだし、連帯せんとするのは私たちの普遍的な本性ですが、これが単に弱者保護にとどまると普遍的人間を特殊的共同性に分解する利害の対立から抜けることができないでしょう。私たちはまさに自分の問題として社会的排除、排外主義を考えるのであって、こういってよければ、人間の抽象的な同一性である抽象的な人権を、具体的な人間個人個人の現実の同一性として打ち立てること、自由の実質化(≒人権の実質化、潜在能力の拡張)こそが課題です。

差別主義をどう乗り越えていくのかは私たち一人一人にとって、ますます国際化が進む現代において重要な問題であり、新大久保その他の地域で現れる病理を解消することは、まさにグローバルな、普遍的な、そして自由な個人共通の問題です。この解消をめざす運動そのものも、脱原発運動の延長上にある自由な個人のコミュニティー形成という客観的な、生き生きとした私たちの課題です。

表現の自由という形式的な自由を否定してしまえばそれは国家権力の制御されない行使を許し、政府を批判する自由のような近代社会の前提をくつがえすことになってしまいますが、同時に現実生活において拝外主義的差別が人間的に悪であることは常識的に理解されています。この悪を実質的に超えていくために、制御していくために私たちは創意工夫を集め経験を制度的に蒸留していく必要があります。

署名は継続しているのでまだの方はどうぞ。署名した人も拡散(サイトの紹介)さらによろしく。キャンペーン | ヘイトスピーチ・デモの排除を目指して、新大久保から。 | Change.org
by kamiyam_y | 2013-03-28 00:41 | 民主主義と日本社会

3.24サウンドデモ@札幌 Anti-Nuke Protest In Sapporo

脱原発サウンドデモ@札幌だが、晴れわたる青空のもと賑やかでよかったぜ。(北海道反原発連合のトップページに秋山理央による動画あり)。

何よりも、小さなかわいい子供を連れた家族連れや、おしゃれなイケてる若者たちが、風に流れる音楽隊のリズムのなかで歩いていく姿に新たな社会の息吹を感じ、熱いものがこみあげてきました。

って言っても私は最初だけついていって途中で昼飲みの用があったのでそちらに離脱したんですが。音楽を聴きつつ歩くだけですから参加するハードルは低いです。個人の内的自発性をともなわない組織の指令による動員ではなく、個人個人の内面的な自主的行動によって生まれる緩やかなコミューン、場の共有ですし。

ミュージシャンを中心とする若い人たちの情熱を、中年以降の去りゆく世代は邪魔しないよう、デモの趣旨を理解して、できれば裏で支えるようがんばりたいものです。

次回は4月21日。チラシはこちら(>北海道反原発連合)。
by kamiyam_y | 2013-03-27 05:59 | 民主主義と日本社会

ヘイトスピーチ根絶へ

住みやすく暮しやすいよき社会をめざす諸個人にとって、差別主義者によるヘイトスピーチは看過してはならない恥であり、世界人民、万国の住民大衆市民に公開し乗り越えるべき負の事態です。コンプレックスと妄想に駆られた他者排撃がネット内にとどまらず、実際の街での狼藉にまで肥大化したとなれば、私たちはこれを放置することはなく、あらゆる手段を試行して徹底的にしばき制圧するほかありません。健全な常識として存在する理性に即してこうした蛮行はまともではない人間による人間に反した行為であり、人間の尊厳を踏みにじる恥ずべき野蛮な行為なのですから、これに対して私たちは自由で豊かな民主社会の自浄能力を自覚的に容赦なく発揮する以外ありません。

署名、拡散を。

キャンペーン | ヘイトスピーチ・デモの排除を目指して、新大久保から。 | Change.org
by kamiyam_y | 2013-03-22 21:24 | 民主主義と日本社会

新大久保:私たち一人一人の尊厳と平和

17日のは終ってしまいましたが、私たちはともに生きる社会的人間であって、「みんな仲間だ」という気持ちを商店で働く人や客、通行人に伝えるプラカード作戦もいいですね。
http://kino-toshiki.tumblr.com/post/44854275843/3-17

プラカードはセブンイレブンで印刷できるみたいだし。自由に好きにつくってももちろんいいし。
http://kino-toshiki.tumblr.com/post/45115749538/3-18

差別主義、レイシズムは私たち個人個人を侵食する社会環境の負の要因であって、これを許さないという意思表示はきわめて重要。
by kamiyam_y | 2013-03-20 05:53 | 民主主義と日本社会

届いた本

予約注文していた野間易通『金曜官邸前抗議-デモの声が政治を変える』(河出書房新社)が届きました。幅広の帯に小熊英二などとならんでアジカンの後藤さんの一言もあります。まだ読んでないですけど、面白そうです。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246109/
by kamiyam_y | 2012-12-19 22:42 | 民主主義と日本社会

全体主義が拡大する地点

「新人警官の訓練のため」ってひでえな。

http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/6279

『週刊プレイボーイ』も「風営法」によるあいつぐクラブ摘発を批判(第42号・2012年10月15日号、30-33頁)。グレーゾーンを用いた支配からグレーゾーンを摘発する支配への転換の動きにおいて、「スナック」も「アイドル」の「ヲタ芸」も、あらゆる業界が摘発対象化しているという危機を訴えています。市民の一部に発生してくる不安感を共犯関係的に利用しながら権力の権益拡大が、狙い撃ちしやすいところから進行してしまう。

問題圏の正確な理解はこれらの記事の前提となっている磯部涼編著『踊ってはいけない国、日本-風営法問題と過剰規制される社会』(河出書房新社、2012年)

京都市長選の中村候補と「素人の乱」の松本哉が脱原発のトークイベントで顔を合わせたのがきっかけで始まった「ダンス規制反対運動」については『日本の科学者』(日本科学者会議、2012年9月号)掲載の木原隆「2012年京都市長選挙とダンス規制反対運動」など。
by kamiyam_y | 2012-10-18 23:57 | 民主主義と日本社会

日本人民の腐敗分子は分解消失すべし

中国人学校での放火。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120919/k10015121961000.html

この記事だけですと島をめぐる幻想とは無関係な放火の可能性もあり、拝外主義的・差別主義的な行為なのかどうかわからないところもなきにしもあらずですが、仮にこの手の暴力だとすれば、これを「恥」と呼ぶことに日本にいる人民のほとんどは躊躇わないでしょうし、こうした行為が起きないのが通常であり、起きれば異常なのであります。その程度には先進資本主義の日本における展開が人々を開明化していることには疑いの余地もないように思えます。
by kamiyam_y | 2012-09-19 22:24 | 民主主義と日本社会

研究倫理

大学が集めたアイヌ民族の遺骨を返還を求める訴訟。

http://mainichi.jp/select/news/20120915k0000m040131000c.html

この『毎日』の記事を前提にして感想を記しておきます。「訴状によると」55年まで遺族の承諾なしに遺骨を収集してたんですね。一般的に墓を掘るのは犯罪だと思いますが(>ウィキペディア)。

帝国主義的な掠奪を手法とする研究が驚くべきことに、戦後になっても10年くらい行われていたということになる。

亡くなった本人の権利、埋葬するコミュニティの権利、文化的相互尊重の精神を蔑ろにして研究することは研究の公共性、人権配慮的責務に反します。

研究はデータの収集・管理など公共的責任が伴いますし、そもそも、研究は広く人類のためである点で協同的です。公共性を楯にして人権を抑圧するのではなく、人権を優先し、人権に配慮して進めることが重要。主体は一人一人の個人であって、人権を社会の原理として尊重するのは組織の行動指針の大原則でなければなりません。

新聞で取りあげられるということは、以前からこの問題にとりくむ人がいるんですね。この問題をテーマとしてシンポも行われたよう。

http://pub.ne.jp/ORORON/?entry_id=4525171
by kamiyam_y | 2012-09-15 19:28 | 民主主義と日本社会

両議院の同意なしに

国会の同意なしに首相権限で原子力規制委員会を発足させてしまうのか。原子力規制委員会の委員長を田中俊一前原子力委員会委員長代理に、委員を中村佳代子日本アイソトープ協会主査、更田豊志日本原子力研究開発機構副部門長、島崎邦彦地震予知連絡会会長、大島賢三元国連大使に任命するのだそうな。

http://www.47news.jp/47topics/e/234386.php

国会が認めないムラ寄り人事を強行です。

原子力規制委員会設置法

(委員長及び委員の任命)
第七条  委員長及び委員は、人格が高潔であって、原子力利用における安全の確保に関して専門的知識及び経験並びに高い識見を有する者のうちから、両議院の同意を得て、内閣総理大臣が任命する。
2 委員長の任免は、天皇が、これを認証する。
3 国会の会期中に、原子力災害対策特別措置法(平成十一年法律第百五十六号)第十五条第二項の規定による原子力緊急事態宣言がされている場合その他の特に緊急を要する事情がある場合であり、かつ、委員長及び前条第三項の規定により委員長の職務を代理する委員のいずれもが欠員である場合(以下この項において「緊急任命が必要な場合」という。)において、両議院又はいずれかの議院が緊急任命が必要な場合である旨の文書を添えた第一項の規定による委員長に係る同意の求めがあった日(同項の規定による委員長に係る同意の求めがあった後に緊急任命が必要な場合に該当することとなったときにあっては、その旨の通知を受けた日)から国会又は各議院の休会中の期間を除いて十日以内に当該同意に係る議決をしないとき(他の議院が当該同意をしない旨の議決をしたときを除く。)は、内閣総理大臣は、同項の規定にかかわらず、同項に定める資格を有する者のうちから、委員長を任命することができる。

附 則 抄
(最初の委員長及び委員の任命)
第二条  この法律の施行後最初に任命される委員の任期は、第八条第一項本文の規定にかかわらず、四人のうち、二人は二年、二人は三年とする。
2  前項に規定する各委員の任期は、内閣総理大臣が定める。
3  この法律の施行の日が国会の会期中である場合であり、かつ、この法律の施行の際原子力災害対策特別措置法第十五条第二項の規定による原子力緊急事態宣言がされている場合において、両議院又はいずれかの議院が原子力緊急事態宣言がされている旨の文書を添えた第七条第一項の規定による同意の求めがあった日(同項の規定による同意の求めがあった後に原子力緊急事態宣言がされたときにあっては、その旨の通知を受けた日)から国会又は各議院の休会中の期間を除いて十日以内に当該同意に係る議決をしないとき(他の議院が当該同意をしない旨の議決をしたときを除く。)は、内閣総理大臣は、同項の規定にかかわらず、同項に定める資格を有する者のうちから、この法律の施行後最初に任命される委員長又は委員を任命することができる。
4  第七条第四項の規定は、前項の場合について準用する。この場合において、第七条第四項中「前項」とあるのは「附則第二条第三項」と、「されたときその他の特に緊急を要する事情がなくなったとき」とあるのは「されたとき」と、「委員長」とあるのは「委員長又は委員」と読み替えるものとする。
5  この法律の施行後最初に任命される委員長及び委員の任命について、国会の閉会又は衆議院の解散のために両議院の同意を得ることができないときは、内閣総理大臣は、第七条第一項の規定にかかわらず、同項に定める資格を有する者のうちから委員長及び委員を任命することができる。


「両議院の同意を得て」と書いておきながら、すぐに首相による任命という抜け道を用意したのか?人民の意思は執行権力ではなく立法権力にまず表出されるのではないんでしょうか。

河北新報社説が「規制委に何より求められるのは、原発の安全規制を骨抜きにした『原子力ムラ』からの決別」というとおりで、人民としては原発廃止する気があるのか信頼できないわけです。

http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2012/09/20120913s01.htm

次の東京新聞社説に「中村、更田両氏は原発や核燃料再処理に関係する機関に勤める従業員の就任を禁じた規制委員会設置法に違反する疑いすら濃厚である」とあります。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012090602000150.html

たしかに7条の7項に反してるんじゃなかろうか。

7  次の各号のいずれかに該当する者は、委員長又は委員となることができない。
一  破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
二  禁錮以上の刑に処せられた者
三  原子力に係る製錬、加工、貯蔵、再処理若しくは廃棄の事業を行う者、原子炉を設置する者、外国原子力船を本邦の水域に立ち入らせる者若しくは核原料物質若しくは核燃料物質の使用を行う者又はこれらの者が法人であるときはその役員(いかなる名称によるかを問わず、これと同等以上の職権又は支配力を有する者を含む。)若しくはこれらの者の使用人その他の従業者
四  前号に掲げる者の団体の役員(いかなる名称によるかを問わず、これと同等以上の職権又は支配力を有する者を含む。)又は使用人その他の従業者

by kamiyam_y | 2012-09-14 17:49 | 民主主義と日本社会

原発ゼロへ

原発ゼロの選択肢が支持されてます。

http://mainichi.jp/select/news/20120802k0000m020082000c.html

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0401I_U2A800C1NN1000/

電力会社と経済界の意図する原発推進のために政府与党が意見聴取会を開いたとしてそのねらいは外れザマーミロです。急に「慎重に」とか言い出すなよ。

政府も民意を正当化の道具にすることが面白いといえば面白い。階級社会の国家がこれまでであっても何らかの形で社会の平均的利害を実現することに配慮せざるをえなかったこと、人々が自己疎外的でその関係が非人格的な社会でもその疎遠な共同体が人々の生存の再生産をおこなわなければ維持できなかったことは事実ですけど、現代においてはとりわけ民衆一人一人の意向が国家の根拠として意識されているのがやはり前進。

一人一人といえば、拡がるデモもまた《個人》を前面に出していることに偉大なる進歩。組織に命じられた行動を原理にすることなく、他のイシューの主張や組織拡大のための参加を、主催者も参加者自らも押さえている点に新しさを感じますね。
by kamiyam_y | 2012-08-08 03:51 | 民主主義と日本社会