さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

理解のヒント(2) 株式会社

株式会社

むかしむかしあるところに、これはよう働き者らしいおっさんがおりました。

このおっさんはどこかで戦闘があったりしたおかげも利用したりして、とっても儲け、人を10人雇うようになったそうな。

事業は神風が吹いて拡大し、いまや1万人の従業員を雇う会社になりおおせた。

おっさんが引退すると、息子が会社の株をたくさんもって、自分を社長に選びました。

その息子が引退すると、その息子も社長になりました。

こうして代々長子相続がなされていたところが、この業界も設備が末期の恐竜みたいに巨大になっていき、最初の働き者らしいおっさんの時代はありえないむかしとなり、資金を集めるためには、株をどんどん発行していかなくてはならなくなってしまいました。

そのおかげでいまや株主総会に集まるのは、創業者一族以外の人ばかりです。アメリカの年金基金とかいう人もやってきました。

巨大な設備と原材料と10万人の人々を集めて生産するには、他方、経営や開発の大組織がないと無理になってしまいました。経営にも、開発にも、一般の業務にも、専門性がないとやっていけなくなりました。

そのおかげで、経営陣に創業者一族は誰もいなくなってしまいました。社長の息子は経営のことが全くわからなかったけど、社長の息子だからという理由で、会社をまとめる象徴になってましたけれど、こんな象徴社長制もじゃまになってしまいました。そんな古い会社とは取引しない、と言い出す人が増えたからです。

海を越えた会社に食べられてしまわないようにするためには、古い会社の衣は邪魔なだけ。

とうとう社長も取締役もみんな、中の従業員や、労働市場から来た人になってしまいました。

会社のなかは20万人の働く人たちの成果であふれ、彼等の組織がぜ~んぶの仕事をしています。でも、過労死や労災もいっぱいです。

こうして、資本蓄積は資本家さえも追い出し、労働者の組織が労働者の首を絞めるすごい時代になったとさ。
by kamiyam_y | 2008-01-24 18:30 | 資本主義System(資本論)