さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

「はい」の強要

○『週刊現代』に、歯周病予防に乳酸菌が効くという今井龍弥という医師の説が紹介されてました(3月10日号:口は災いの元!?本当はとっても怖い!「歯周病」194頁)。

腹の調子が悪いときに乳酸菌は効きます。口腔内も腸と連続してますから、お口にも乳酸菌はよい働きをしてくれるにちがいあるまい、と私は思っていたら、やっぱり同じことを考えている人がいるんですね。ってちょっと違う気もしますが。

次の私の予想は乳酸菌入の化粧品です。もうありそうですけど。

○ 2年も服役したあと冤罪と判明。朝日が取材。若干引用します。

asahi.com/national/update/0304/TKY200703040205.html

「『はい』以外言うな」 富山の冤罪男性に取調官
2007年03月05日06時03分

(略)
逮捕後、思い直して、検察官と裁判官に対し一度は否認した。その後、県警の取調官から「なんでそんなこと言うんだ、バカヤロー」と怒鳴られた。翌日、当番弁護士にも否認した。すると、取調官から白紙の紙を渡され、「今後言ったことをひっくり返すことは一切いたしません」などと書かされ署名、指印させられた。「『はい』か『うん』以外は言うな」と言われ、質問には「はい」や「うん」と応じ続けたという。(略)

 県警や富山地検はそれぞれ「故意または重過失ではない」「職務上の義務に反したわけではない」と、当時の捜査関係者を処分しない方針を示している。(略)


真実を知らせられずに入院中の父を失ったのがかわいそすぎます。人の人生の大切な部分を破壊しといて、「重過失ではない」とか「義務に反したわけではない」という言いぐさがいえるあたり県警は立派な人物揃いですね。取調官のつくったストーリーを「事実」に変えるために暴力をつかうだけのことはあります。

鹿児島の冤罪事件(志布志事件)も、密室の強圧的な取調べを大きな要因とする日本的冤罪そのもの。

信濃毎日新聞 社説
中国新聞 社説

昨晩放送されたドキュメント番組「続・嘘ひいごろ鹿児島選挙違反 えん罪事件」(制作鹿児島読売テレビ、NNN ドキュメント’07)によると、現場の警察官のなかには、これは冤罪だ、申訳ない、と被告らに謝る人もいて、上からの強引な命令があったのですね。

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追記3/6

乳酸菌入の歯磨き粉はすでにありました(アバンビーズ:日本ゼトック製造・わかもと製薬販売)。
by kamiyam_y | 2007-03-05 20:07 | 民主主義と日本社会