さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

知識労働と賃金不払

蒸し暑くて、暑さは肩こりにはよいとはいえ、昼間から冷たいビールを思い浮かべて仕事しちまうな。かき氷と、ゆきむしスフレ食った。うまかったです。

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短期開発で増加!「サービス残業」減らないのはなぜ?/Tech総研
という記事で、「サービス残業」についてコンピュータの技術系の労働者500人に行われたアンケート調査の結果が紹介されている。

35%はサービス残業をしていない点に私は着目。自然物を直接変形・加工する労働に比べて頭脳労働の産物は不明確だから時間で割りきれないという労働の変化が、賃金形態の変化の理由としてあげられるかもしれないが、それは法律違反である賃金不払の理由にはならないだろう。ソフトウェア開発のような分野でもサービス残業のない企業もあるのだから、サービス残業が蔓延している企業は、コンプライアンスが不徹底といわねばなるまい。

この不徹底の原因を探っていくことが、社会システムの制御という問題を明るみにだすだろう。「個人では制御できないものになりつつある」「“半強制”の実態」「企業と個人の“不平等な”関係」といった表現が記事に見られるのも、この問題が感覚的に認知されているからにほかならない。

サービス残業の一番多い理由が「一定時間を超えると残業手当がカットされる」というのは、いうまでもなく、コスト削減のために違法行為をしているということだ。合法的な削減ではなく、法律を破ってまで他人の時間を収奪することが蔓延しているのである。

Open Tech Press | iCommonsとフリーカルチャーへの友好的提言

企業の社会的責任に前回触れたが、営利社団法人の形をとらない組織もまた、その社会的存在意義が問われてくる時代である。NGOの社会的正当性の補強として、ILOの協定にのっとっている企業の産物を購入することがこの記事ではあげられている。途上国の強制労働の産物は社会的倫理に照らして買わない、という選択は、解決の即効薬ではないが、商品に対する一種のラベリングをすることによって、市場を通じて社会の未熟さを縮減していく手段の1つではある。

その他:サービス残業|知って得する労働法
by kamiyam_y | 2006-07-14 19:40 | 企業の力と労働する諸個人