さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

剰余価値率問題

資本論の剰余価値率あたりの頭の整理に使えたらどうぞ、ということで。
何事も反復と継続です。

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想定(場面の確認)。
以下では、1個の産業資本という資本主義の事実上の主体を、その一般的な(どんな資本主義にも共通する)運動において、対象全体から、労働の在り方に従って選択している。1個の産業資本が剰余価値を生みだすという関係、賃労働が、労働力価値よりも多くの価値を生みだすという剰余価値の在り方だけをみる。この在り方こそ、「価値増殖」が転倒的に支配的な過程となる現代の大きな枠組みをもたらしている。
ここでは対象により、1個の産業資本がすべての産業資本の代表見本である。1人の個人資本家が社会全体の会社や資本家の代表見本である。産業資本の諸々の姿態として意味をもつ商人資本も利子生み資本も把握の範囲外である。
競争(産業資本どうしの関係)の作用による価値と価格との乖離は想定せず、また、慾求と使用価値との関係(需給)による価格変動、同一商品の偶然的な価格の差なども個々での対象ではない。
要するに価格はここでは単純に価値(対象化された労働)の金量による表示にすぎない。数値も単なる例にすぎない。


1 ある社会の標準的水準において、労働者が生涯を通じて労働力を販売する日数が12000日である。彼が必要とする必須生活手段の価値(労働者の生活費、家族費、修行教育費)が、6000万円であるとする。このばあい、労働力の日価値は?


2 1労働日が8時間。労働力価値を生産する必須労働時間が4時間、剰余価値を生産する剰余労働時間が4時間であるとすると、剰余価値率は?


3 続けて。労働日が2時間長くなったが、労働力価値が変らなければ、剰余価値率は?


4 1労働日8時間。労働力の価値は6000円。抽象的労働1時間が加える新価値の分量が2000円であるとする。剰余価値の量と率は?


5 同じく、1労働日8時間、抽象的労働1時間の対象化が2000円の新価値として妥当する場合において、生産力が上がり、労働力再生産に要する必須生活手段価値が6000円から4000円にまで下がった。剰余価値の量と率は?


6 1時間の抽象的労働が新価値1400円をもたらすとする。労働力の日価値を4000円とする。労働日が10時間とすると、労働者1人当りに附き1労働日に生産される剰余価値は?また剰余価値率は?


7 労働日が10時間、そのうち必須労働時間が4時間、剰余労働時間が6時間である場合、剰余価値率は?
 また、必須労働時間が変化せず、労働日が延長され12時間にした場合、剰余価値率は?


8 一労働時間が、£20(ポンド)の価値を生む。労働手段価値(固定資本)の廻転は捨象する。£200,000貨幣は、抽象的労働    時間の対象化である。この過去の労働の代表である貨幣を資本として投下する。

この貨幣の所持者(資本家)は、£180,000で、鉄鉱石10トンを買い入れる(不変資本c)。

同時に、この分量の鉄鉱石を製鉄に変える生産過程に、充用する労働力を買ってくる(可変資本v)。労働力の日価値は£40。この労働力を一日に10人の労働者から買う。買い入れは、50日間を毎日。とすれば、この可変資本vは、£20,000。

剰余価値率y%で剰余価値が附加されながら、鉄鉱石すべてが消費され生産が終了した。その生産終了時点で、商品製鉄がふくむ総価値(生産物価値)は、£260,000であった。
さて、この£260,000のうち、抽象的労働がつくりだした価値生産物(新価値)は、v+mである。
このうち剰余価値mはいくらで、剰余価値率yは何%か?


9 一回の生産期間に生産手段をすべて消費しきってしまうとする(固定資本の廻転の捨象)。貨幣資本1000万円を、不変資本として800万円投下し生産手段に変え、200万円を可変資本として投下し労働力に変える。剰余価値率が160%であるとする。生産期間を経て、生産された総生産物(商品資本)の生産物価値(総価値)は、不変資本c+価値生産物(v+m)である。この総生産物価値の成分は、(   )c+(   )v+(   )mである(単位万円)。


10 固定資本は捨象する。4000ドルの資本を、3000c+1000v の割合で投下する。剰余価値率は150%である。この資本が生みだす剰余価値はいくらか。


11 400c+100vという構成の資本がある。剰余価値率を200%とすると、この資本が毎期生みだす剰余価値はいくらか?固定資本は省略。


12 ある資本家が1労働日に、p量のa商品を生産しているとしよう。
 この1日の生産に消費される原材料・燃料(労働対象)は、r量のb商品、s量のc商品、t量のd商品、合計200ドルである。
またこの生産に使用される機械・容器等(労働手段・固定資本)は、機械eだけであり、これは60000ドルで、耐久期間(使用日数)は3000日。
生産手段Pm はこれだけとする。

労働力の日価値は2ドル。1日に雇う労働者は、20人。

この生産手段と労働力を消費して1日に生産されたp量のa商品の総価値(生産物価値)は、300ドルであった。

この場合、労働力の消費によって生まれた新価値(価値生産物)は何ドルで、そのうち剰余価値は何ドルか?剰余価値率は何%か?生産物価値の成分を記号を用いて表せ。


13 ある資本主義社会で、労働力商品の日価値が、2万円であるとする。資本家Aが、一日に生産するのに要する生産手段の価値が50万円(固定資本は省略)であるとする。この資本家が一日に雇う労働者は、5人。剰余価値率が、200%である。この労働者5人が一日に生みだす剰余価値はいくらか。この資本家が一日に生産する生産物価値(商品資本の価値)はいくらか。


14 7000c+2000vの構成で資本を投下し、回収された生産物価値が、12000であったとする。固定資本の回転は捨象する。剰余価値率は何%か?





1 6000万円÷12000日=5000円。

2 4Lm÷4Ln×100=100%。

3 6÷4×100=150%。

4 2000×8-6000=10000 m10000円。m'; 10000÷6000×100=166.6%。

5 2000×8-4000=12000 m12000円。m'; 12000÷4000×100=300%。 

6 1400×10-4000=10000 m10000円。m'; 10000÷4000×100=250%。

7 150%。200%。

8 x; £200,000÷£20=10,000時間
y; £180,000c+£20,000v+(£20,000×£y÷100)m=£260,000
  m; £60,000 y; 300%。

9 mは、200×160÷100=320  320万円。
( 800 )c+( 200 )v+( 320 )m

10 1000×1.5=1500 1500ドル

11 200

12 この場合、この1日の生産において生産物に再現する不変資本cは、
   労働対象である流動資本が 200ドル
   固定資本からの移転価値が、60000÷3000 20ドル
    計220ドル

投下された可変資本vは、2×20 40ドル
 (労働者は40ドルを受け取って、必須生活手段を購入しこれを消費する個人的消費過程において、労働力を再生産する)。

労働力を消費すること(労働)が抽象的労働としての性格においてもたらす新価値は、この40vを補填するだけでなく、剰余価値をもたらす。これをxとおけば、

p量のa商品の生産物価値は、 220c + 40v + x m = 300
x=40
40m÷40v×100=100 m' 100%。
220c + 40v + 40 m 

13 (2万円×5人)v × 200%÷100 = 20 万円m 20万円
50c+10v+20m=80 80万円

14 剰余価値率をxとおくと、
   7000c+2000v+(2000v×x%÷100)=12000
    (2000v×x%÷100)=3000
150%
by kamiyam_y | 2005-07-22 21:19 | 資本主義System(資本論)