さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

コックローチ・クライシス

新聞もトイレットペーパーも湿っていて気持ち悪い。洗濯物も乾かず臭い。

札幌では連続降雨最長記録を更新中。

http://mainichi.jp/select/news/20130905k0000m040025000c.html

雨が続いて気分も冴えず、湿気でいらいらします。皮膚もむずむずするわ、湿疹がかゆいわ。日々の救いの1つは冷房の効いた喫茶店。出ると蒸されて再びダウンです。

صرصور、κατσαρίδα、таракан、cockroach、Küchenschabe、Cafard、바퀴벌레、蟑螂。難しい漢字だな、蜚蠊。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013082402000212.html

制服姿の人が壊したという証言だけでは動機も犯人も不明ですが、中国では土地からの追い出しが暴力的に進められているようです。

大脱走関連の英文記事を1つ。

http://www.abc.net.au/news/2013-08-26/one-million-cockroaches-reportedly-flee-farm-in-china/4911516

ゴキブリの写真つきの記事がけっこうありました。これはまあまあかっこよいもの。ちょっとカマキリみたいです。

http://news.yahoo.com/one-million-cockroaches-flee-china-farm-report-071618130.html

生産物ワモンゴキブリの生産過程における労働手段を構成する「温室」「養殖場」が無残に破壊された現場の写真は、とりあえずこちらを参照。

http://rocketnews24.com/2013/08/23/361495/

所有者・生産者・経営者・労働者である王さんは、将来の貨幣として養殖していたわけですが、貨幣はつねに増大するわけではなく、回収されるわけでもなく、交換価値の素材的担い手として労働を吸収した加工中の原材料たちは逃げ、みずからがおかれた経済的諸関係から遁走し、単なる昆虫に戻って自然物として拡散した。かわってやってきた経済的諸関係は、王さんが債務を負うとか投下した過去の貨幣を失うといった、王さんの利己的行動をつぶすもの。漢方薬という使用価値に生まれ変わるかどうかはゴキブリ自身にとって知ったことではなく、人間世界の利己的原子の衝突も無関係なのでした。

この使用価値は喘息発作時の消費においても実現しうるらしい。ゴキブリがアレルゲンでもあることを考えるといささか疑念が生じますが。ステロイドのような物質が含まれているんでしょうかね。分らん。

中国で100万匹のゴキブリが脱走……知られざるゴキブリの効用とは?(マイナビウーマン) - エキサイトニュース

記事にいうように、エサとしての需要がつくりだされているようです。ゴキブリに対する社会の欲求大量がゴキブリの繁殖力に支えられたゴキブリ生産によって埋められる。ネットで検索するとゴキブリがエサやペットとして商品化して流通しているのが分ります。この生ゴキブリだけではなく、さらに加工をした生産物も商品世界でのその親類として流通しているわけですね。

ワモンゴキブリパウダーはこれ。中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)の認証つきと書いてあります。

http://baike.baidu.com/view/5331250.htm

京大生態学研究所のサイトにアップされている調査旅行記にぺー族伝統料理の写真があり、そのなかにゴキブリの唐揚げもあるんですが、おいしそうです。

http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~nakano/2012mayCHINA.pdf

野中英次の『赤い空 白い海1』(講談社、2010年)に、未来の社会でゴキブリを打つ競技に人々が興じるという「未来競技」って短編があります。ばかばかしくていいです。

http://kc.kodansha.co.jp/product/top.php/1234608472
by kamiyam_y | 2013-09-05 07:44