さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

原発ゼロへ

原発ゼロの選択肢が支持されてます。

http://mainichi.jp/select/news/20120802k0000m020082000c.html

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0401I_U2A800C1NN1000/

電力会社と経済界の意図する原発推進のために政府与党が意見聴取会を開いたとしてそのねらいは外れザマーミロです。急に「慎重に」とか言い出すなよ。

政府も民意を正当化の道具にすることが面白いといえば面白い。階級社会の国家がこれまでであっても何らかの形で社会の平均的利害を実現することに配慮せざるをえなかったこと、人々が自己疎外的でその関係が非人格的な社会でもその疎遠な共同体が人々の生存の再生産をおこなわなければ維持できなかったことは事実ですけど、現代においてはとりわけ民衆一人一人の意向が国家の根拠として意識されているのがやはり前進。

一人一人といえば、拡がるデモもまた《個人》を前面に出していることに偉大なる進歩。組織に命じられた行動を原理にすることなく、他のイシューの主張や組織拡大のための参加を、主催者も参加者自らも押さえている点に新しさを感じますね。
by kamiyam_y | 2012-08-08 03:51 | 民主主義と日本社会