さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

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Women's March

国会における籠池証言に対する反論で終っている(4月2日時点)昭恵のFBはこちら。証人喚問に対してFBで反論することが卑怯であり、与党議員がこの反論を予告したのもおかしいことはもはや言うまでもないとして、雲隠れ前のこの文章が昭恵本人の手によるものではないことはほぼ確証されています。知らない人は調べるように。

今回の国有地払下げ等をめぐる事件について昭恵に絞って言えば、問題は私人の事実上の政治システム化にあります。普通の言い方をすれば権力私物化。総理の身内でしょ、ただの。勘弁な。妻が関与してたら辞めるとか言った総理以下総辞職もんだっぺ。権力の腐敗は戦前の軍国主義にも共通しますから甘く見ないように。これを追求しきれないメディアも野党も、命かけてここは踏ん張ってくれればと切に願うところです。

また、昭恵における脱原発と国粋主義の併存は進歩と反動の併存にみえ一見不可思議ですが、これも神秘主義的なエコロジーと前近代回帰のロマン主義との親和性と考えれば分かりやすそうです。無防備な文明批判、自然賛美が、過去にあったと想定される共同体の崇拝に転換してしまうわけで。戦前回帰の腐敗したロマン主義、それは現代日本の基礎的フレーム、進歩と発展(と矛盾に潜む未来)の根源を否定しようとする幻想ですが、それに共感してしまう。

この点は、中島岳志「ナチュラルとナショナル 日本主義に傾く危うさ」『中日新聞』(3月28日)が参考になります。Web版はもう消えているため、読みたい方はお探しください。

もう一つ理解に有用なものとして紹介したいのはテレビ東京の3月17日の「夕方サテライト」の解説で、こちらは今でも観られます。今回の事件を右派運動にまで踏み込んできちんと解説しているので、「日本会議」なんて聞いたことないという人はぜひご覧になるといいかと。

山口弁護士らによる抗議書です。偽証罪の意味を知らない人たちが権力を握るなんて法治国家を壊す恐怖ですね。「スラップ証人喚問」という言葉が与党が証人喚問を行った意図の本質を突いていると思います。最後の付言が効果的な締めになっています。

突然キスを始めたカップルが見る間に服を脱いでいきます。


他人の車のボンネットの上で髭のおじさんと太めのおばさんが、コインランドリーで女性カップルが、オフィスで黒人男性と白人女性が、最後にバスのなかで高齢者カップルが体を求めあって周りの人を驚かしています。私が一番気に入っているのは、どれもいいんですけど、あえて言えば、ビアンカップルかな。LGBTQの他のカテゴリーも出てきた方がよかったのではと思ったりもしましたが、MVという数分の映像ですから、女子同士のエッチで、男女の境界を越えもするような個人個人の多様性を象徴させたと考えておきましょう。

アリアナ・グランデAriana Grandeの新MV"Everyday"が、多様性を否定する動きへの批判となっていることは言うまでもありません。アリアナも燃えるプロテストのメンバーです。



ウィメンズ・マーチにももちろん参加。これはインスタですが、まとめ記事はたくさんあります(こことか)ので、関心がある方はどうぞ検索してみてください。

差別と闘うアメリカ合衆国人のデモにこそ人間の類的な自由な本質が鮮やかに生きています。入国禁止令に対して間髪入れず抗議行動を実施したことについて、ティモシー・スナイダーが『世界』臨時増刊号に掲載されたインタビューで「すばらしかった」と評価しており(聞き手マティアス・コルプ「アメリカ民主主義の防衛に残された時間は長くて1年」三浦元博訳、『世界』2017年4月臨時増刊、46頁)、私も同じ見解です。ホロコーストの第一級の研究で知られる歴史学者の識見は傾聴に値します。

by kamiyam_y | 2017-04-02 01:31