さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

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Respect for Diversity and Individuality : Universal Human Rights

BiSHのニューシングル"プロミスザスター”のCDを予約してあるのですが、すでに2日にMVが公開されたので聴いてしまいました。歌詞を読みつつ何度か真剣に観ました。「楽器を持たないパンクバンド」BiSHとしては大人しめと最初思ったんですけど、聴き込むほどにやっぱり魂を激しく揺さぶられます。熱いです。大画面で暗い部屋で見るのがおすすめ(たいていの曲はおそらくそうですけど)。中年老年メロコア・エモマニアを泣かせるアイドルの出現に人類の大進歩を感じ尽くしてしまいます。

他にここ数日間よく聴いていたのは、水曜日のカンパネラWednesday Campanella の新アルバム"SUPERMAN"です。歴史上の英雄や神をタイトルにした曲は、「しつこい汚れやさびも」「モンプチカルカン」「脇の下サラサラ」「江古田」といった私たちのなじんた消費資本主義、都市資本主義の日常の言葉の用いて構成されていて面白い。ありふれた世界こそがスーパーマン的なものに結晶しながらそれを分解するとでもいえましょうか。とりわけ気に入ったのは、"Genghis Khan"で、「締めにうどん食う」には心が和みます。"SUPERMAN"については次の記事。「一休さん」のMVの解説があります。私はこのMVをこれまでぼーっと観ていたため、この解説を読んでからもう一度鑑賞しなおしました。

01:29あたり壁に「快速豊胸」というチラシが二枚。危険そう。

このアルバムではないのですが、「桃太郎」という曲があり、半年前に夢に出てきました。「きびだん、きびきびだ~ん」というフレーズを口ずさんでいると、まわりにいる人たちが怪訝な顔で私を見ます。メロディーがおかしいかなと不安になったら目が覚めました。ニューアルバムも聴きこめば夢に歌詞が再現されるのでしょうか。期待。

こちらはコムアイのインタビュー。「桃太郎」についても語っています。

「次の時代」は「多様性」。「白一色」でなく「多様性」。コムアイに手錠で歌わせるのが戦争であり、完成したファシズム。「多様性」は戦争と全体主義をその最大の敵として批判するのです。

1月27日の『毎日新聞』の「余録」で、自由の女神の台座に刻まれたエマ・ラザルスの詩が取り上げられていました。これこそは生まれた土地に拒まれ絆を失い苦悩する諸個人individualsを受け入れる普遍的な「自由の国」アメリカの偉大な世界精神というべき。「多様性」diversityを否定しようとする矮小で不寛容、排他的なアメリカは、アメリカとしてその精神を表した人類にとって自身を否定する苦痛であり、破壊にほかなりません。

アップルのクックも、フェイスブックのザッカーバーグも、友や家族の心を引き裂き、愛を引き裂く大統領令を批判しました。個人の尊厳、人権を守るというグローバル企業の社会的責任からしても、諸個人のグローバルな出会いと陶冶、多様性の尊重が経済のグローバルな成長に、世界的生産発展に不可欠であることからしても、先進的な企業のあるべきリーダーは、自国の大統領の恣意よりも普遍的universalな正義を遵守しなければなりません。人権human rightsは権力に優位します。

国益主義、自国第一主義は何よりも平和的生存権にとっての最大の脅威です。3月5日の『毎日新聞』「時代の風」欄で「歴史に学ぶ姿勢のない」「自国中心主義者」が「自国中心主義が20世紀前半の世界でどれだけの人命をあやめたか」知らないと藻谷浩介氏が述べていますが、まさにその通りだと思います。

「権威主義」「排外主義」「安直な保守」は「社会を自壊」に導くのであり、保守ではない、「消去法」で「リベラル」を選択するというこの小文の最後の箇所については、この文章の大筋は賛同するので触れなくてもいいかなとも思うのですが、敢えて言っておけば、この論理は保守として自分を規定する人まで説得する論理ではありますが、積極的な展望のない不満な選択の永久化のようで、物足りない感じを受けます。保守に徹すればリベラルに転化するというように単純に対立する二項はそれぞれ徹すれば止揚されます。保守の立場に立ちながらリベラルに徹することも可能ですし、リベラルの顔をしながら内実は反動でしかない知識人もよくいます。現代システムの展開は対立項の相互浸透を鍛えあげ、単純な対立を現実はすでに超えているともいえます。とはいえ、重要なのは、それだけではなく、現代システムにおける基本的対立の止揚が、実態的な国家主義に対する追認ではなく、自由な個人のもとに実態を否定的に包摂することでなければならないということです。この点を踏まえ、自由主義Liberalismを個人を原点とする現代の社会原理とすれば、まさにそれは「消去法」で選ぶような「安直な保守」の否定にとどまらず、社会形成の積極的な力として構築していき、内容を豊かにしていくべきものでなければならないでしょう。

リアーナRihannaも早速"an immoral pig"と呼び、侮蔑と嫌悪を適切に表現していました。

"プロミスザスター"のMVにも「豚野郎」って看板が出てきたな。

マドンナの"Fuck You"に感動したと前回書きましたが、リリー・アレンにはタイトルがずばり"Fuck You"という曲があります。偏見にとらわれた差別主義者を軽蔑する内容です。

サウンド的にはこちらのほうが好きですけど。3:02に出てくるステージ背景のバルーンをよく見てください。

"LILY ALLEN HAS A BAGGY PUSSY"ですね。

文学に関心のある方は、次の『日経新聞』の記事を参考にして、「マイノリティ」に焦点を当てた作品を読むといいかも。

トランプを批判する自由で開明的なアメリカの裏面に浸食していたトランプを生み出すアメリカの方は日本では見えてきません。伝統的に民主党が支持されていたにもかかわらずトランプの支持基盤に転換した工業地帯、ラスト・ベルトRust Beltに入り込んだルポはゆえに貴重で、興味深い。

Rust Belt(錆びた地帯)はかつて、鉄と自動車の生産を軸とする資本が、労働組合と協調し、高卒のブルーカラー労働者に住宅をはじめとする生活手段を保障してきた地帯。世界経済におけるアメリカの圧倒的な力を土台にしたパクス・アメリカーナと、労働者階級の消費拡大を資本蓄積に取り込むフォーディズムとが崩壊し、この地帯を容赦なく資本主義的蓄積の一般的法則(資本蓄積は貧困の蓄積)が作用しているというのが抑えておくべき文脈でしょう。

この本には、オバマが好きだが今回はトランプにという人も登場します(94-95頁)。こういう人がトランプに期待するものとトランプ政治の現実は一致しないでしょう。金権政治批判という正しい感性も、トランプ旋風のなかの反エリート主義においては反知性主義に吸収され、形成されるべき変革への期待も破壊への渇望という堕落形態に落ち、労働者の統一性は、政治的圏域のなかで、反エリート、反エスタブリッシュメントの非合理でヒステリックな激情と脱真実post truthの反文明的な言説をまとって、排外主義という反動的で非現実的、非人間的な偽の統一性に解体して現れています。著者が言うようにヒラリーの方が貧困問題解決に積極的であり、トランプがブルーカラー労働者の味方とは考えられません(116頁)。民主主義国家の統一性にふさわしくない野蛮で堕落した下劣な個性を、貨幣の力の人格化が一部の人々の目に改革者の姿に反転し、大統領にふさわしいと取り違えさせているにすぎないのであって、この哀れな不動産成金が献金からの潔白を標榜するのは、自己労働による所有という聖なる標語をあまりにねじ曲げた悪い冗談でしかありません。この取り違え、幻想を介してそれに埋没した人々がねじれた力のなかに吸着しあい、非永続的な偽の友情にまとめあげられているにすぎません。

大統領令に対して連邦地裁差し止めを命令したのも当然といえば当然ですが、さすがだなと思いました。地方自治と三権分立という権力抑制のしくみが働いています。池上彰も2月20日の『日経新聞』の「池上彰の大岡山通信 若者たちへ」で三権分立の「見本」と言ってました。

オバマがシカゴで行った退任演説farewell speechはやはり格調が高く、理性的で魅力的、胸を打つスピーチでした。

04:40あたりをご覧下さい。この箇所は、こちらのテキストの方が正確。

邦訳もいくつかあります。

We, the People, through the instrument of our democracy, can form a more perfect union.

"We, the People"という呼びかけは、日本国憲法前文の原理(人民主権)ですね。デモクラシーによってuniteし、社会をつくる。

For 240 years, our nation’s call to citizenship has given work and purpose to each new generation. ・・・・・・It’s what pulled immigrants and refugees across oceans and the Rio Grande. It’s what pushed women to reach for the ballot. It’s what powered workers to organize. It’s why GIs gave their lives at Omaha Beach and Iwo Jima; Iraq and Afghanistan — and why men and women from Selma to Stonewall were prepared to give theirs as well.

Citizenship(市民権/公民権)は生きた個人の社会的能力です。この相互承認における能力が諸個人をその追求に突き動かし、移民と難民を海を越えて引き寄せたことを述べています。エマ・ラザルスの詩そのもの。

演説全体を通して重要なことが多く語られていますが、ここで注目したいのは「セルマからストーンウォールまで」の箇所です。セルマはキング牧師の率いるデモを弾圧した「血の日曜日事件」。

ストーンウォールはLGBTの解放運動の歴史的起点とされるストーンウォールの反乱のこと。オバマはこの抵抗運動が行われたストーンウォール・インを昨年ナショナル・モニュメントに指定しています。

再びストーンウォールに人々が結集。TSの生徒のためにオバマ政権が出した通達をトランプ政権が撤回したことに対する抗議運動です。

Citizenshipを軸とする民主主義的諸関係を現代の社会システム総体はその自覚性のモメントとしています。しかし、現代システムは、その土台において分裂という統一であって、このことが、民主主義的諸関係がそのままでは現実総体を貫かないことを明らかにし、民主主義的諸関係を担う諸個人に課題を与えるのです。民主主義的諸関係が有機的な生き生きとしたものであるならば、それは路上での主張であれ、議会での討論であれ、NGOの活動であれ、個人の自由と人権を発展させる諸モメントを連結し、過程を通過する統一性に発展せざるをえないのであって、排外主義の空気は決して民主主義の「自筆の遺言状」(註)を書き終えたことを意味するわけではないのです。

 「諸民族は、小心な不機嫌な時代には最も声高な扇動家たちによって内心の不安をまぎらわせようとしたがるものだ・・・・・・普通選挙権は、全世界の目の前で自筆の遺言状を作り、人民自身の名において『生じてきたいっさいのものは、滅びてさしつかえのないものだ』と宣言するためにだけ、つかの間生き延びたにすぎないように思われる」(『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日[初版](平凡社ライブラリー)』植村邦彦訳)

by kamiyam_y | 2017-03-05 23:59 | 現代グローバリゼーション

Worldwide Anti-Trump Protests : Women's March on Washington

20日に開かれたロンドンの米国大使館前のProtestに参加したLily Allenが、早速 24日の日付でそのときの熱気をおさめた動画をMVに用いてカヴァー曲をYou Yubeにアップしていました。

リリー・アレンが金曜日の集会に出席したことは例えば次の「イブニング・スタンダード」の記事。

Stand Up To Racismが準備した”NO TO RACISM NO TO TRUMP"というプラカードがこの映像では目立っていますが、"STOP TRUMP'S NUCLEAR ARMS RACE"、"TRUMP:CLIMATE DISASTER"などもあります。"Don't scapegoat migrant"という文字も見えます(02:51)。"THIS PUSSY GRABS BACK"と書かれた横断幕も素晴らしい(02:19)

Trump Tower前のmarchではRihannaも"THIS P***Y GRABS BACK"という文字をあしらったピンクのファッションで参加してます(リアーナのインスタhttps://www.instagram.com/rihannadaily/。ピンクといっても多くの種類がありどれかはわからないのですが、RよりもBよりの薄い桜のような感じ。キャップと合わせている服はパーカーとチュチュを合体させたみたいなもので、これまた何と呼んでいいのかよくわからん。爪がキュート。

2017年1月の最も人類史的に進歩的で有意義な記憶にとどめておくべき出来事は、頭に詰めた被害妄想をデマ口撃で吐き出すTrumpという低劣な個性の就任ではなく、LAで、アトランタで、NYで、ボストンで、アトランタで、オースティンで、パリで、メルボルンで、プラハで、Tokioで、自由平等を、Human Rightsを希求する真に人間的な人々が女性大行進として意思を表したこと、人間の愛的本質、人間の尊厳、個人の尊厳を踏みにじるセクシズム、レイシズム、ゼノフォビア、ホモフォビアに対してNoを突きつける大行進に、世界各地で開催され連帯するAnti Trumpの大行進に無数の諸個人が集まったことです。Guardianで見てみましょう。

63年の大行進の精神は2017年の女性大行進において世界中で立ち上がり、世界的な自由な諸個人がその実在を力強く証明しています。万人の自由と平等はまさに万人の自由と平等であるという民主主義の気高い精神は、ここでは抽象化された姿態ではなく、人間の類的本質の現実性として遍く意識されています。21日のワシントン女性大行進を写したロイターのスライドショーをご覧下さい。とくに20枚目がいい。

23枚目は腰に手を当て堂々としたポーズの卵巣卵管膣子宮ですね。自己決定権の象徴。鮮やかなのは5枚目。行進をピンクに染めるpussy hats /pink hats。次の記事の言葉を借りれば、"Pussy Power"は世界を変革する。性的自己主張が闘いの武器。

Pussy Powerという言葉は、ロイターのスライドの37枚目にも出てきましたが、プロジェクトのサイトにPower of Pussyの解説があります。

Pussy hatはこうやって編みましょう。

Madonnaの"The Revolution starts here"(02:21)はまさにその通りだと共感します。また、"Fuck You"(03:47)という言葉にこれほどの感動を覚えたこともありません。Trumpに集約される非人間的な力に反対し、個人の尊厳を、人間の人間たるゆえんを取り戻すことを訴え、自由な個性と自由な友愛との同一を証しているこの空間の共有において、Maddonaが自由と平等、unityを求める無名の私たちを代表しているともに、私たちもまたMadonnaと同じく人類("Love")を代表しています。

ちっぽけでちんけな妄想にとらわれたグロテスクな個性が、人間が生存競争に駆り立てられ引き裂かれている畜群的様相を表出するのとは対照的に、疎外された、自己分裂に引き裂かれる現実のなかでも光を放つ人間本質の実在を女性大行進は誇り高く示しているのです。

by kamiyam_y | 2017-01-26 21:54 | 現代グローバリゼーション

Anti-Trump Protesters at the UIC on Friday

資本による収奪に苦しむ人々にとって敵は多様なルーツをもって社会を構成する多様な他者ではありえないにもかかわらず、反知性主義と下劣な偏見の権化であるおかしな人物の扇動に失業増大などが惹起する不満が吸収されること、排外主義の肥大を反射し露骨に表現する物神にすぎない異常な人物を英雄視する偽コミュニティの形成が、多様性の相互承認を社会から排除して諸個人の生を分断し、真のコミュニティ(人間の絆)を破壊しようとすることというのは、どこか向こうの話ではありえず、先進的な諸個人がその真に自由でインターナショナルな本性を発揮してのりこえるべき共通の問題の1つです。疎外された者が疎外された者を標的とする疎外、外部に異質なものを攻撃対象としてでっちあげるすりかえが、資本蓄積の対立性から目をそらさせるとはいえ、貧困の蓄積、資本主義的蓄積の一般的法則は貫徹し露呈するのであって、労働する諸個人の連帯と友愛、正義の力は普遍的であり、現代のやっかいな病理を必ずや解決するにちがいありません。ノース・カロライナのトランプの集会で、幻想上の共同体の魂とは暴力なりと心得てか、抗議の若者に暴行を加え逮捕された78歳の、カウボーイハットの老人は"kill"とまでインタビューで答えています。デマゴーグdemagogueのいかれた頭に共鳴してなんと狂信的な。CNNから。
Trump rally attendee: We might have to kill protester

Trump的妄想への熱狂を暴力で体現するのは、その殴打シーンの映像が米国中に流されてしまったこの爺さんだけではない。これはタイム。
See the Violence Against Protesters At Donald Trump Rallies | TIME

ババアがナチサリュートしてるし。
Donald Trump Rally In Chicago Canceled After Protesters Turn Out In Droves

金曜の晩、シカゴでの集会を囲むプロテスターたち。
Chicago protesters: "We stopped Trump" - Videos - CBS News
Protesters gathered outside Donald Trump rally

抗議者たちへのインタビュー。18歳の学生がレイシストracistを支持すべきではないと語ってます。
Donald Trump supporters, protesters clash in Chicago - CNNPolitics.com

このHuffington Postの記事であげられた証拠を点検してはいないのですが、この人物が良識あるまともな人々から激しく軽蔑されてきたことはわかります。
Here Are 9 Examples Of Donald Trump Being Racist

これは、ニューヨーク市長による批判。
New York Mayor: Donald Trump uses 'racist appeal' - CNNPolitics.com

University of Illinois at Chicagoは、この記事によると、学生の半分がヒスパニックとアジア系。良識と知性の府であるというだけではなく、すぐれて国際的。
University of Illinois community wants Trump rally booted from campus - Mar. 10, 2016

各地にわかれてばらばらに育ってきた人類が1つになって多様な個性をのばしていく豊かで楽しい世界を創造していく時代がはじまっています。諸個人の交通の地球的で急速な発展が、新たな世界を創出しつつあり、この創出は、けっして一直線の単純なものではなく、この手の、野蛮なゲマインシャフトに回帰する誘惑に絡め取られる病理を除去していく闘いも含んでいます。創意をよせあい智慧を集めて社会づくりをし、社会的人間として自らを創出していくなかで、人類がこうした敵対を過去のものとして笑う真に自由な時を迎えることでしょう。
by kamiyam_y | 2016-03-14 01:52 | 現代グローバリゼーション

International Civilized People versus Uncivilized Prime Minister 9

International Civilized People versus Uncivilized Prime Minister 6への補足。

昨年末のEric Garnerさん窒息死事件に対するプロテストの写真。
「黒人の命は、そんなに軽いものなのか」人種差別に揺れるアメリカ(画像)

このプロテストにおいても"Tell me what democracy looks like!"、"Show me what democracy looks like!に対して"THIS IS WHAT DMOCRACY LOOKS LIKE!"と応えるチャント/唱和が頻繁に用いられ、プロテスターの意志と団結を表現しています。
Boston Protests for Eric Garner - Full Protest Arrests - YouTube
'This is what democracy looks like' - Boston protests for Eric Garner; echoes 'Black Lives Matter' - YouTube

差別反対、戦争反対、立憲主義擁護、民主主義擁護の闘いが1つであることが感じられると思います。

Pussy Riotのプロテスト・ソング。デモをモチーフにしたPV。
I Can't Breathe - Pussy Riot feat. R. Hell, N. Zinner, A. Wyatt, Jack Wood, Scofferlane - YouTube
by kamiyam_y | 2015-09-26 23:22 | 現代グローバリゼーション

International Civilized People versus Uncivilized Prime Minister 6

今デモから帰ってきました。

というのはウソで、今日はデモは休み。次は25日だぜ。

昨日は、6日連続デモの最終日で、昼の11時に大通公園集合でした。早く着いたので、とうきびワゴンで飲み物を買って休憩してました。デモを終えたあとには、解散地点近くで昼飯食いました。デモの前後でカネを使い、デモは商店・企業にとってもありがたいということを証明するためです。

昨日も反原連の人がリードしてる隊列に入りました。次々とコールの言葉を変えていくので、適度な緊張感が集中力を高めてくれます。「~~にハンタ~~イ」みたいな決まり文句を惰性でちんたら繰り返すやる気のない動員系デモとは違います。上から指令型のデモのつまらなさは、ここでは完全に乗り越えられています。

"This is what democracy looks like"はまだ札幌では口から出てくる人が少ないので、昨日は、すぐに「民主主義って何だ」に切り替えてました。新世代コールは、練習すれば大丈夫って、イルコモンズが言ってます。オフビートに苦手意識持たなくていいよ、と。
▼[改訂版] SEALDs (旧SASPL) デモのための大人のリズム講座 : イノレコモンズのふた。

私はコツをつかんだので、かっこよく口ずさめます。東京のデモに行こっかな。

コールをとってみても、SEALDsが自由で先進的な、民主的な個人としてグローバルに行動し、連帯していることが象徴されています。

これは、SEALDsの学生の素晴らしいコール。"Tell me what democracy looks like!" または"Show me what democracy looks like!"というコールに"THIS IS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE! "とレスポンスするお手本です。
7.15 SEALDs “Tell me What's DEMOCRACY looks like?" - YouTube

2011年のアメリカ合衆国のOccupy運動の動画も見て下さい。
This is What Democracy Looks Like - YouTube
Occupy Boston - This is what democracy looks like - YouTube
Occupy Chicago: Show me what democracy looks like - YouTube
Mic Check! This is what democracy looks like! - Occupy Song for Occupy Wall St. & Occupy Boston - YouTube
Tell me what democracy looks like! THIS IS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE! - YouTube

シカゴの"One,We are the People!Two,We are United!"もかっこいい。

これ、去年のSASPLのデモですけど、"Tell me what democracy looks like! THIS IS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE!"、見事に軽々とこなしてます。
SASPL DEMO FINAL@shibuya 2014/10/25 - YouTube

大学生が自分の言葉でしっかりと問題意識を語るスタイルは確立しています。ここで語られていることは、今回も、そのまま通用しますね。

カウンターデモクラシー、ストリートデモクラシーの魂は、SEALDsやT-ns SOWL、各地の「ママの会」、福岡のFYM、札幌の「ふるえるデモ」など、政治に無関心と自民党がなめていた、若者や母親たちの声によって呼び覚まされ、生き生きと作動しています。やむにやまれず立ち上がった若者や母親の勇気と正義は、学者、ジャーナリスト、弁護士、議員・政治家、サラリーマン、高齢者、芸能人・著名人をはじめとして、良心が存在するありとあらゆる人々を連帯させました。若者たちの発する自由な言葉が、絶対に許してはならない憲法破壊のクーデターに対して怒れるすべての人を勇気づけ、連帯させているのです。今後ますますこの時代精神が、いかなる弾圧や妨害にも屈することなく、デモクラシーを愛し理解するあらゆる人を鼓舞し、結びあわせ、躍動していくことは、発展する人類のうねりを体現しているのであり、人類が進歩する方向に沿っているのであって、そこに何の不透明さも疑念もありません。若者を中心に日々磨きあげられていくデモクラシーの闘いのなかに、友愛する人間の崇高な本性が、人間の貴高さ、美しくしなやかな感性と知性、連帯する本質である理性、理性と絆、絆の美しさと強さが、潜在する未来の力が発揮され、人々をあるべき未来をつくりだすべく行動させているのです。人間の人間らしさが発現しているのです。

by kamiyam_y | 2015-09-20 23:52 | 現代グローバリゼーション

ディカプリオの演説から―革命の革命

ディカプリオが産業界による生態系破壊を「ただ乗り」と批判しています。
ディカプリオ「今こそ行動を」首脳や経済界に迫る 気候変動サミット ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

さらに「生態系が壊れれば、経済自体が死に絶える」と経済界に苦言。石油や石炭、ガス会社への補助金を廃止し、「自由市場経済の名の下で、大気の汚染者である産業界が与えられてきた“ただ乗り”(の特権)に終止符を打つべきだ」と語気を強めた。


国連事務総長とともにデモに参加。
世界の雑記帳:NYで過去最大の温暖化防止デモ、ディカプリオさんやゴア氏も参加 - 毎日新聞

企業と産業はなぜ生態系に配慮しないのでしょうか、またなぜ現代において配慮を要求されるのでしょうか。

第1に、商品の無政府的システムが生態系をその関与から落とすからです。商品生産において、価値に転換する労働以外社会的費用ではなく、環境という協同態は空気のようなものです。情報化しません。配慮されません。

商品生産は、商品流通が私的諸労働を社会的総労働にまとめあげるシステムです。単純化していえば、私的諸労働は、価値に対象化する人間労働力の支出=抽象的人間的労働としてのみ社会的性格を与えられていて、私的主体の行動は、価値という超感覚的な社会的な力の宿るものとして自然物を崇拝しつつ(といっても人間の上に立つ神としてではなく、人間の下にある物としてですが)、商品の代わりに五感をもって欲求し、商品の人格化として契約することだけです。私的利害のためにのみ、相手の利害を考慮するという私的利害、社会的利害を手段にする私的利害が行動のなかみ。

第2に、商品生産は、資本主義的生産として実現し、資本主義的生産は株式会社として私的諸労働を完成するからです。それによって生態系が破壊され、破壊は逆にその再生のための社会的共同管理を要求します。共同管理のないシステムから共同管理を内面化した社会的労働のシステムへの変換が課題です。

価値増殖そのものを商品の有用性とするような独自の商品が、資本主義の根源的1事実でした。この商品すなわち商品としての労働力を資本が消費することによって、資本という価値の飽くなき増殖のシステムが実現します。諸個人はあらゆる対象的諸条件から、対象にかかわる自己から、対象としての自己から、活動する自己、自己の類的本質から疎外され、システム総体は彼らに制御されずに、彼らを労働力という物として消費しつつ、自己肥大化をグロテスクに遂げていく物象的世界です。物象的世界は、物象が私的主体でありながら社会的対象を形成していく物象の自己疎外、自己と化した物象化した生産関係の自立態が諸形態を自己から区別しつつ自己同一を貫く総体化プロセスとして実現します。

価値増殖という資本の内的本性は、資本相互のその強制として実現し、資本は生態系に無関心です。

しかし、巨大な社会的労働を具備した株式会社においては、それが社会的労働過程であることも、その破壊的な社会的影響力も誰の目にも明らかですから、生態系を無償で取得できる生産力として消尽し破壊することが、諸個人が社会的諸個人として協同的に解決すべき問題として現れます。

いまや世界市場において資本の世界が総体化し、これを諸個人自身の総体化に転換すること、自立的な資本の力として実現している社会的労働のシステムを奪還すること、彼らの制御のもとに服属させることが課題になります。地球規模で生態系の保全を求める声が高まっているのも、まさに諸個人による世界的労働過程の協同的制御が現実の当為となっているからです。
by kamiyam_y | 2014-09-28 23:24 | 現代グローバリゼーション

万国の正義 International justice

なぜ私たち全人類は愚かな戦闘を繰り返すのでしょうか?私は怒りと悲しみと絶望によって身体を引き裂かれる思いがします。

エンゲルスは1870年11月に、普仏戦争に対する時評で次のようにドイツ軍の蛮行を徹底的に批判しました。フランス人民の抵抗を怖れるドイツ軍は、「フランス軍を援助する町や村」を「ことごとく」焼き払ったが、1870年にこうした古風な無差別な「掃滅」は通用しない。かつて人民の抵抗を組織したプロイセンが、こんどは、フランス人民の抵抗を「匪賊行為」とみなして殺戮するのか、と。「民間人もしくはだれにせよ本来正規兵と認められない者の介入は匪賊行為と同一であり、人と剣をもって鎮圧してもよいかと主張しても、とうていとおるまい」と(「フランス国内の戦闘」『マルクス=エンゲルス全集』第17巻、大月書店)。

「下劣な交戦方法」は21世紀においてもまだ存在し、しかもそれは銃殺ではなく、ロケット弾による集中爆撃なのです。

労働者階級の生命力を、憎しみの連鎖を拡大する血の海に注ぎ込むことは人類最大の不幸です。

マルクスはインターナショナルでの呼びかけで、「フランスの労働者の声に、ドイツからこだまがかえってきた」と書いています。ドイツの労働者は「民族的敵対という考えを拒否して」、その大衆集会において「われわれは、あらゆる戦争の敵である」という決議を表明し、戦争に反対したのでした(「フランス=プロイセン戦争についての国際労働者協会総評議会の第1の呼びかけ」同上書)。

人間個人のかけがえのない命を国家権力が支配し消尽する不幸をなくしていく原動力は、人々の、まさに国境を越えた友愛と団結以外には絶対にありえません。
by kamiyam_y | 2014-07-21 20:14 | 現代グローバリゼーション

Protest against the Totalitarian Regime

人間尊重、平和と人権の祭典たるべき五輪において、選手がまさに国境を越えて讃えあい、喜びを分かち、励ましあうのを見るとそこに人間の本質が発現しているのを痛感し喜ばしく思う以外ありません。国境を越えて万国の大衆が参加選手の個性的諸活動に感銘することも、商業主義的打算や偏狭な国家主義的迷妄に囚われることなく自由に諸個人が諸個人の個性の発露に人間の偉大さ、美しさ、すばらしさを感じ取ることができることを示しています(1)。万人の幸福は万人のために。1人1人に付与されたもの、1人1人が得たものは、万人の勇気と誇り。協同は個性的であり、個性は協同的に存在する。万人の充実した生が万人のかけがえのない生の条件。スケートのエキシビジョンで各国代表が一緒に滑る瞬間あらためて思い起こしました。

『アンネの日記』数百冊が図書館で破られていた事件ですが、過酷な状況下でも人間らしく生きようとする主人公と登場人物への感銘とともに、二度とあってはならない戦争と差別の惨たらしさ、悲惨さを私たちに伝えつづけるこの名著に対してなされたこのような蛮行は絶対に許されるものではありません。すべての人間に対するこの卑劣な蛮行に対して私たちの社会はその真相を暴き厳正な裁きを与えねばなりません。
アンネの日記:関連本破損、東京の3市5区で294冊被害 - 毎日新聞

人間の1つの社会が形成されつつある現在、残念ながらいまだに現社会システムはデマを信じ拡げる愚劣な病理を、かぎりなく醜悪な排外主義的幻覚を生みだしつづけていますが、人間を愛し、自由と平和を愛し、人権と友愛を尊び差別と暴力をこのうえなく憎む革新的で人間らしい諸人民・諸国民は、このような事件が起きたことをたいへん傷ましく、悲しく思い、断じて許容すべきではないと判断します。ナチズムの悲惨さを直接経験した欧州を中心に国際的に強い関心が持たれているのも人類として当然のことです。
BBC News - Anne Frank's Diary vandalised in Japan libraries
Hundreds of Anne Frank books vandalized in Tokyo - The Washington Post

五輪を国威発揚に用いて恥じない全体主義国家(totalitarian state)ロシアでは諸個人の民主的な人格の形成がまだまだ始まったばかりなのであり、専制君主的人物の開発事業において他の途上国同様汚職として露骨な貨幣の力が作用したにちがいありません。
プーチン大統領が最も恐れる男、アレクセイ・ナワルニー氏が、ソチオリンピックにおける汚職に対決姿勢を示す

ソチにおいてその建設資本の急激な労働需要拡大を充たすべく出稼ぎ労働者が呼び寄せられ、劣悪な労働条件のもと大量の労働が資本に積み重ねられていったこと、また開発という公共の要請の名目の下に、そこに住み生活していた住民諸個人が追い出しを受けたことは銘記しておかねばならないでしょう。この点は(英文でやや恐縮ですが)ヒューマン・ライツ・ウォッチが以下のように報告しています。
People and Power: The 2014 Sochi Olympics | Human Rights Watch

「ロシアにおける資本主義の発達」において、ソ連の成立・展開として万国の労働者階級の祖国を僭称し、ソ連崩壊として近代民主主義を建前に用いて政治的解放をもたらした社会経済的実体はいまや露骨な全体主義、独裁国家たる本性を示している、この地における資本蓄積は政治的解放を超えて今や自由で民主主義的な社会づくりという建前を破って諸個人から自立した抑圧的な力として露出しているとでもいうべきでしょうか。このような露出もまた露出によって課題を示しているのであり自由な諸個人の社会的な陶冶において通過しなければならないのであって、専制的気風と民主的要求とのこうした軋轢、絶望的に見える反動もまた私たちの人類社会の前進の1つのモメントをなすというべきでしょう。まだらな断片化した世界社会において表現の自由を圧殺しLGBTを差別する全体主義的支配が残る地域があったとしても、それは人類史的に発展する諸個人の社会の最終形なのではありません。

プッシー・ライオット、その名は自由平等友愛を希求する世界的諸個人の共通のシンボルであり、自由な諸個人の世界的な連帯のアイコンとして機能しています。

コサック民兵を用いた暴力はこうして世界中に公開されます。音楽のもつ力はグローバルな諸個人の共同力にほかなりません。
Pussy Riot: Putin Will Teach You to Love the Motherland – music video | Music | theguardian.com
Pussy Riot - Putin will teach you how to love / Путин научит тебя любить Родину - YouTube

TBSのニュース23でこの直接的暴力の発動が伝えられましたが、プッシー・ライオネットと報道されていました。報道すること自体は国際的な関心の一環として進歩的です。

彼女らがパフォーマンスに向う前に多くの取材陣に囲まれインタビューを受けている様子です。
Sochi Winter Olympics: Two members of punk band Pussy Riot arrested before protest performance

先日のアムネスティのコンサートではマドンナが紹介していました。ビッグネームのできることを実行しつづけているのですね。このVTRでは、どうでもよいのですが、デボラ・ハリーの後ちょこっとオノ・ヨーコが出てきます。ヨーコもハリーも元気なんだなあ、と。
BBC News - Pussy Riot lauded by Madonna at New York concert

プッシー・ライオットの自覚的行動は、プーチンロシアにおける反人民的人権抑圧の諸相を国際的に可視化する媒体として先進的世界的諸個人の共同空間において作用しているのです。

ロシア連邦:開催中のソチオリンピック会場近くで、新たに9人を拘束 : アムネスティ日本 AMNESTY

(1)「浅田が泣きそうなときは、私もこみ上げてくる」(キム・ヨナ)。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20140221003800882
偏見から自由になると「素晴らしさ」が見えるようになったという体験をあるブログは語っています。
http://shironekoyawa.blogzine.jp/blog/2013/05/post_1e83.html

by kamiyam_y | 2014-02-23 04:58 | 現代グローバリゼーション

Global Protests Over Russia's Anti-LGBT Law

見て損はないでしょう。というか、これから労働力を売る賃金労働者になる高校生や大学生にとって必要な知識でしょう、労働法の基本。
明日から役立つワークルール ~初めての労働法~ - NHK

表現の自由を弾圧するロシア政府のもと、アムネスティの認定する「良心の囚人」が囚われたままです。人権尊重からではなく、恩赦というアメによって国際世論をかわそうとする姑息な対応でごまかす反人民的国家。アムネスティのサイトから。
ロシア連邦:恩赦法は公正な司法制度の代りにはならない
ロシア連邦:「良心の囚人」 全員の釈放を

「国境なき記者団」が発表したデータによれば、報道の自由度はロシアは148位。日本も59位ですから立派な人権後進国であることを肝に銘じておきたい。
国境なき記者団
東京新聞:報道の自由 日本後退59位 原発事故、秘密法響く:国際(TOKYO Web)

環境アクティヴィストもロシアでは逮捕されてしまいます。環境保全の立場からソチ五輪に伴う開発工事に反対して投獄されたエフゲニー・ビチシュコ(Yevgeny Vitishko)さん。

まずアムネスティ。
Russia: Civil society activist arrested ahead of start of Sochi Olympics | Amnesty International

12日にヒューマン・ライツ・ウォッチ。そしてガーディアン紙。
Russia: Justice Fails Environment Activist at Appeal | Human Rights Watch
Sochi environmentalist jailed for three years for spray-painting a fence | Environment | theguardian.com

シドニー・モーニング・ヘラルド紙。
Russia jails anti-Sochi dissident for three years | The Sydney Morning Herald
13日のAPFの翻訳。
ソチ五輪の環境破壊訴えた活動家に収監命令、露裁判所 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

ロシアにおけるLGBT弾圧に抗議してオバマは欠席するだけでなく、代表団にLGBTを入れてます。
五輪=米国のビリー・ジーン・キングさん、ソチ開会式欠席 | Reuters

今回LGBTであることを公開している選手は、金メダルを取ったオランダのIreen Wüstほか7人います。
Team LGBT: Seven Openly Gay Olympians to Compete at Sochi | Human Rights Campaign
7 out LGBT Winter Olympians in Sochi - Outsports

パン・ギムン(潘基文、Ban Ki-moon)国連事務総長も批判。
Ban Ki-moon condemns persecution of gay people in Russia | World news | theguardian.com

今日はヴァレンタインのDoodleでしたがDoodles、グローバル社会組織GoogleはDoodleを用いて痛烈に批判してましたね。
Google hits out at gay rights in Sochi with rainbow Doodle | euronews
Sochi Winter Olympics 2014: Rainbow Google Doodle supports gay rights in Russia | Metro News
Google takes stand on Russia's anti-gay law with Sochi doodle | Mail Online
オリンピック始まってからも逮捕しているんですから、そのひどさたるや想像を超えている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの次のVTRでは、ロシアにおけるLGBTに対する暴力・嫌がらせがネオナチ・イデオロギーを信奉しon line で(ネットで)組織された人々によって起されていると証言されていて(1:40~)、日本における愚かなレイシズムを想起させます。ザイトクのような腐敗したレイシスト集団、狂信的ネトウヨ集団(・国粋主義者・歴史修正主義者・排外主義者・差別主義者・プロレタリアの腐敗分子)と同じです。良心的でまともな大人たち、若者たちはもっと危機意識を持とうではありませんか。
Russia: Sochi Games Highlight Homophobic Violence | Human Rights Watch

「OECD多国籍企業行動指針」(2011年、日本語仮訳、http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/csr/pdfs/takoku_ho.pdfで次のように規定されているように企業のグローバルな社会的責任として人権尊重は重視されています。
「企業は、国際的に認められた人権、活動を行う国の国際的人権義務、並びに関連する国内法及び規則の枠内において、次の行動をとるべきである。
1.人権を尊重する。これは、企業は他者の人権侵害を避けるべきであり、企業が関与した人権への悪影響に対処すべきという意味である。
2.企業自身の活動の文脈において、人権への悪影響を引き起こす又は一因となることを避けるとともに、そのような影響が生じた場合には対処する。
3.企業が人権への悪影響の一因となっていなくとも、取引関係により、企業の事業活動、
製品又はサービスに直接結び付いている場合には、人権への悪影響を防止し又は緩和する
方法を模索する。
4.人権を尊重するための政策的なコミットメントを行う」(24頁)

アムネスティやヒューマン・ライツ・ウォッチなど国際NGOを含むプロテスターがスポンサー企業に質問状を出しているようです。
Protests Over Russian Anti-Gay Law Focus on Sochi - ABC News
Global protests target McDonald’s for Olympic sponsorship - The Globe and Mail

2010のオリンピック選手でその後ゲイであることをカミングアウトしたニュージーランドのopenly gayもプーチンに抗議。
Winter Olympics' openly gay athlete: I want Vladimir Putin to get to know me | Sport | theguardian.com
こちらはドイツ。
サッカー元ドイツ代表がソチ五輪を見据えてカミングアウト | Human Rights Watch

イギリスでは国会議員がレインボーフラッグを振ろうと呼びかけてます。記事に出ているマーゴット・ジェームズ議員はopenly resbianで保守党Margot James :Wikipedia。彼我の発展・社会的成熟の差を痛感せざるを得ませんね。自由民主党のステファン・ウィリアムズはホモフォビアによる虐め問題にも取り組んでいたようですStephen Williams: Wikipedia
ロンドンの夕刊紙から。
MPs call for fans to wave rainbow flags at Russian Olympics as gay protest - UK - News - London Evening Standard

選手もGoogleも国連、先進諸国民も「オリンピック憲章(the Olympic charter)」における人権尊重に則ってロシアのLGBT抑圧をこうして批判しています。差別にもとづく憎悪と暴力を乗り越え、寛容と友愛・連帯をいかに実質化していくか、民主的で協同的な人民の国際主義がその陶冶の過程を進行しています。
by kamiyam_y | 2014-02-15 00:59 | 現代グローバリゼーション

市場原理主義批判としてのアダム・スミス

佐伯啓思『経済学の犯罪』(講談社現代新書、2012年)を立ち寄った書店で買い、さしあたり第5章が面白そうにみえたので読んでみました。

著者は「市場主義」的主流派的経済学(いわゆる「新古典派」経済学)を批判する立場を鮮明にとってます。この線上で本章は「市場主義経済学」の創始者としてのスミスという像を市場主義的虚像として解体することを試みています。

重商主義は「グローバルな商業」と「グローバルな金融」による「金銀の争奪戦」にほかならず、これに対してスミスは「土地に働きかける労働」から始まる「自然秩序」を対置した。この「自然秩序」においてスミスは資本投下が「農業」から始まり「製造業」にいたり「外国貿易」は最後に出てくると考えて、「不確実な諸要素」に富をゆだねる重商主義を批判している。イギリスでは当時「貨幣的利益moneyed interest」「貨幣的人間」と「土地の利益landed interest」「土地的人間」とが対比され、スミスは後者の立場から前者を批判している。おおよそこのようなことを著者は論じています。

スミスによるこのような重商主義mercantile system 批判には、差額追求による「争奪」により増殖する流通にとどまる資本が、やがて労働にもとづく富の生産を包摂し資本主義システムを確立するという展開もうかがえ興味深いかもしれませんね。

また、資本の本源的蓄積をうながす要因として植民地、貿易、租税制度・国債制度・中央銀行などが展開され、この流れを重商主義政策がある程度表現していることはいうまでもないでしょう。ちなみに、moneyedという言葉は、マルクスが現実的資本蓄積に対する貨幣資本蓄積についてmoneyed capitalという言葉を用いたことを思いおこさせます。

本書のこのスミス理解の当否をあらためて検討する余裕も力もないですけど、スミスが単純な市場主義者でないことは『国富論』を実際に手に取れば明らかなことです。当時の労働における健康破壊や特有の産業病までとりあげる豊富な歴史的記述と労働価値論という軸を無視して「見えざる手」を都合よく取り上げるのは歪んだスミス像というほかはなく、これによってスミスへの回帰を説くのは、敵対的グローバリゼーションを虚像を権威にして正当化することであり、低成長によってあらわとなった資本の国家の行きづまりの表現、世界市場的資本のイデオロギー形態というべきでしょう。
by kamiyam_y | 2012-10-15 22:03 | 現代グローバリゼーション