さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

カテゴリ:消費者の権利と社会的労働( 21 )

小さな謎と偽装表示

横断歩道で気づいたんですけど、押しボタン式信号って、押しボタンに指が接触しなくても、近づけるだけで「お待ちください」の表示が点灯されます。何故なんだ。

地下鉄乗車中のこと、突然スマホの画面が触れても反応しなくなりました。何故なんだ。分らんけど充電池を外して実践的には解決した。

寿司食べました。自分として今回のナンバーワンは「小鰭」です。この前東京で食べた小鰭よりも美味かったです。何故なんだ。しつこい。2位「〆鯖」、3位は「秋刀魚」と「鰺」でした。全部青魚、光り物。最も好きなものを味わうべく、蒸しエビ、鮪、鮃、イクラ、布海苔汁など2番手以降に好きなものもちゃんと頼みました。

バッテラ食いたい。

寿司ネタで思い出した。最近ホテル・百貨店業界の「誤表示」、偽装表示が次々を明るみに出されてますね。

すでに5月にはディズニーランドがズワイと称して紅ズワイを使った件を謝罪していて、6月にもプリンスが発表をしています。ディズニーは「誤表記」、プリンスは「誤表示」という言葉を使っています。どちらも会社の自主的発表のようで、監督省庁の発表ではありません。
http://www.olc.co.jp/news/olcgroup/20130517_011.pdf
http://www.princehotels.co.jp/chain/files/top_info130617.pdf

高島屋が18万点ってすごい量。よくわからんけど。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311050070.html

ブラックタイガーとかバナメイエビが車エビや芝エビと呼ばれることなく堂々と料理される日を期待する。ってバナメイエビのレシピ400以上アップされてるじゃん。
http://cookpad.com/search/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%93

ブラックタイガーにいたってはおおよそ8800。
http://cookpad.com/search/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC

インドネシア産バナメイエビと表示することは消費者が学ぶ権利を支えるという意味でも重要。自分たちの食べるものがどこから来るのか、私的生産-市場という見えない世界から可視化することですから。

偽装を利用する生産は、偽装していない生産者に損害を与える。
http://www.videonews.com/on-demand/651660/003010.php

偽装はG-W-G'の運動が倫理を突破することですが、この運動自体が偽装の止揚を求めもまたする。私たちの社会的生産はG-W-G'に疎外されつつも、この生産編成運動が自身の安定した運動環境としてた生産の社会的自覚的制御という(無政府的生産という前提に対立する)モメントを求めることになります。
by kamiyam_y | 2013-11-24 22:00 | 消費者の権利と社会的労働

生産者の矜恃 補足

補足です。

購入業者名を公表するだけじゃだめでしょ。
ということで、政府は購入業者救済策をセットアップ。http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080920k0000e010054000c.html

薩摩宝山の西酒造。メタミドホス検出せずという検査結果。
http://www.nishi-shuzo.co.jp/

西酒造の報告を載せている酒屋の例。
http://sakeweb.jp/sake/kurahouzan.htm
http://www.sakesake.com/item/kurabetu2/1/2-1.html

富乃宝山、年に何度か飲んでます。

美少年の自主回収の記事。
毎日jp
http://mainichi.jp/seibu/news/20080909sog00m040009000c.html

自主回収はほかにも。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080912-00000055-mai-soci
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080911k0000e040053000c.html?inb=yt

96回も農水省は三笠フーズに立入調査に入って二重帳簿に瞞されたということか。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080912k0000m040038000c.html?inb=yt

事故米転売は、三笠フーズだけではない。架空の伝票などでごまかしていたらしいが、こちらは通帳から発覚。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080911k0000m040126000c.html
by kamiyam_y | 2008-09-20 19:55 | 消費者の権利と社会的労働 | Comments(0)

生産者の矜恃

江上剛がその連載(「経済・世相を斬るPART2」日刊ゲンダイ・昨日発行)で今回の三笠フーズ汚染米不正転売事件を取りあげておりなかなか感心しました(「農水省は自主公表・回収を決断した酒造会社を見習え」)。

感心したのは、取りあげられている酒造会社の対応と、それを賞賛すべきものとして紹介し応援を呼びかける江上の態度と熱意と批判精神。事故米を買ってしまった酒造会社が農水省の判断に頼らずに自主的に公表と回収を行ってるんですね。

事故米購入企業名の公表を当初保留した農水省とは対照的に、これらの酒造会社が公表に踏み切ったことを江上は高く評価しています。被害を覚悟の上でそれを最小限にとどめるべく公表した決断を讃えています。「きっちりと公表することで、それ以上の被害の拡大を防ぐことができたと考えるべきだ」と。

江上は「僕は焼酎好きの消費者として薩摩宝山を今まで以上に飲む。また日本酒は美少年を応援しよう」と決意し、「消費者は自らを犠牲にして正直な行動をした企業を応援しようではないか」と呼びかけています。

資本主義経済である以上隠蔽も不正も自然破壊も健康破壊も再生産されましょうが、消費者問題によって企業が淘汰される時代になったといっていいほどには社会はそれなりに成熟してます。

情報公開という公共的利益は私的利益に味方し、というか、私的利益がこの公共的利益なしでは実現しがたくなる、また私的利益に任せることで公共的利益もやっとなりたつ。不正な販売も私的利益に味方しますが、消費者問題として公開された不正な販売は私的利益を否定する、その程度の市場の成熟がなかったらそもそも未来の社会もないでしょう。もちろん、私的利益というのは相互の否定であって、公共的利益が私的利益の闘争の場となってしまうことは、資本主義の不可避の運動方式ですけど。

薩摩宝山の西酒造と美少年酒造は、当事者の意識としては自覚していないかもしれませんが、客観的には、この後予想される市場からの排除を最小化するという私的利益のために、情報公開と回収という公共的利益に則った対策をいちはやく取った、ともいえるわけです。この決断が競争上今回1つの正解であればいいなとおもいます。事実を後から小出しにするよりも、先手を打って公表した方が印象がはるかによくなりますし、この場合は、購入した企業も被害者であり、被害者でありながら害を加える側になることを回避すべく自主的に回収したというのも好印象形成に寄与しますから、よい結果になればとおもいます。消費者が消費者としての投票行動を自覚して取ること(応援のために買うこと)もこれを助けうる可能性をもつかもしれない。

そこまでいわなくても元来、競争上正解といった私的利益を今回実現できないとしても、いまや情報公開は、企業が取るべき模範として、企業の公共的な責任として企業に強制されるべき振る舞いです。社会的責任を自覚した行動をとった薩摩宝山と美少年はおおいに賞賛されていい。

生産物が移動し(移動ももちろん有用な効果だ)、原料になって新たな生産物になり、これがまた移動する、こういう生産物の移動の経路を全人民に公開することを怖れる心理は、社会的生産が私的所有に分断され人々が私的利益にすがって生きるほかない社会である以上切実な根拠があるというべきではあります。公表を怖れる怯懦を恥じよと一方的に責めるわけにもいかない。欺されたあげく風評被害で倒産なんてなったら、市場の冷酷な偶然によって翻弄される個人の無力さを痛感せざるをえませんからね。

しかし、もう1つ、未来に通じる根拠ともいうべき実態があります。情報公開の必然です。情報公開の要請という形であらわれている社会的生産という根拠です。食の安全が問うていることは、生産・流通の経路に被さっているヴェールを剥いで、社会的生産を公開された社会的生産として立ち上げよ、ということ。生産と流通の流れを暗箱にしまいこむ市場経済・資本主義は、暗箱を自ら開いてしまうことを要求している。

他の事故米購入企業についても、消費者に対する情報公開こそがまず第一に優先されるべきであり、それを前提に風評被害に対する対策をセットで用意する。こういう考え方を私たちは主張する権利をもっています。風評被害を怖れて公表しないのも、風評被害対策なしで公表するのもどちらも共同体の行政機関の対応としては駄目駄目です。いうまでもなく、基準値をちょっと上回っただけだという弁解も事の本質を見ず問題をすりかえる最悪の態度でしかない、蛇足ながら。

農水省とは独自に率先して公表し自主回収した酒生産者はまさにこちらの生産の社会化という根拠にのっかって行動したのであり、この酒生産者の勇気をここで讃えることには、単に個人の勇気を褒める以上の大きな意味があります。

流通経路の公開に怯え躊躇うことよりも、消費者に対して、全人民に対して公開することを選んだ生産者の矜恃と勇気、これをここで讃えることは、すなわち、あらためて消費者の権利を確認することでもあるだけではなく、よき有用物を生産する労働者の誇りを賞賛することでもあり、流通において、また流通という形の社会的生産においてつくられた共同性を確認すること、流通と生産の総体が事実上働く人々の共有財産として形成されていることを確認することなのでもあります。
by kamiyam_y | 2008-09-17 21:55 | 消費者の権利と社会的労働 | Comments(0)

日本産

研究会の慰労で夜、中華料理店に入りました。「冷凍食品はいいよ」とだれかが冗談で言うと、中国の娘さんがにこやかに

「材料、ぜんぶ日本産」

と笑ってました。国際交流は心に余裕が必要ですね。

こころなしか客が少なく思えました。というか、いませんでした、われわれ以外。

日本の資本であろうと中華料理店であろうと、中国からの輸入なしには成り立ちませんし、日本の人民の生活は中国の生産物なしにありえません。低コストによる利潤増をはかって資本は日本から中国に多くの生産点を移してきたのです。雪祭りの中華料理出店の売り上げが伸びないって北海道新聞で知りましたけど、それほどの用心深さってちょっとどうなんでしょうか。

日本の共同体(国)は、検査等の共同体成員のための防御策を工夫するべきでしょうが、私たちはそこにとどまってはいられません。中国の生産管理の未熟さ一般についていいますと、これが、日本の大衆にとっても、中国の大衆にとっても制限であることをみぬかねばならないでしょう。

潜在的には国境を越えた有機的な生産体系がすでに出現しつつあるわけです。が、直接的には、私有に分断された非公開な生産であり、この排他的な生産がおこす対立が、野蛮な資本蓄積まっただなかの中国で、野蛮なしかたであらわれている。一般的にいえば、生産物という結果の検査だけでなく生産過程そのもののいっそうの公開が解決方向として求められおり、これはいうまでもなく、国境を越えて大衆の利益です。

一つの国家領域のなかに途上国と先進富裕国との格差が発生しているのが中国です。グローバルな対立が一国内に発生しているのが中国という後発資本主義です。周辺的な地域において資本の無秩序ぶりはあらわであって、それは先進資本の矛盾を拡大した姿にほかならない。

問題は資本のグローバルな連関において起きています。生産者による偽装は生産者による労働搾取と一体です。

いってみれば、超格差社会中国の野蛮な労働者搾取を放置してきたのは、中国と日本の国家企業という形をとった資本であって、それに加えて悲しいことにも協同組合の形をとった資本だったというわけで。協同の理念を掲げながらも、人間に無関心な資本のふるまいに批判的であることができていない。

資本の成長第一主義的な、物神崇拝的なふるまいを突破すること。現実が求めているのはまさに、貨幣(資本・物象)のグローバルな連関を規制する労働者の国際主義ではないでしょうか。資本の世界的な連関を制御する諸個人の連帯こそが問題のリアルな解決として求められているのではないでしょうか。

不満分子の仕業として誰かが、国家による効率的処刑の生け贄となって、速攻処刑されて幕引きにされてしまうのかもしれないと思うと、暗澹とした気分になります。いやですね。
by kamiyam_y | 2008-02-08 13:51 | 消費者の権利と社会的労働

働く人間の誇り

けさ朝日新聞の北海道版で、ミートホープを告発した元取締役の話を読みました(11月14日14版北海道総合24頁の記事「偽装の果てに」上)。

赤羽喜六さんは、1年以上も「関係機関」からは「門前払い」を受けていたそうです。朝日の北海道支社に訴え、取材が始り、報道がなされます。このトップ記事があってはじめて農水省も立入検査をしたのですから、社会的な食品管理体制が未熟である半面、報道の影響力は重要だというべきでしょうか。

ひでえな、とおもったのは、赤羽さんに対して「親族」が「絶縁」してきた、って話。そんな親族なんていらない、と言いたいところですが、鬱陶しい「地域」ですねえ。資本主義の破壊作用でこういう古い人間関係は壊れていけばいい。

ブルジョアジーは、支配権をにぎったところではどこでも、封建的、家父長制的、牧歌的な諸関係を、のこらず破壊した。

色とりどりの封建的なきずなを容赦なくひきちぎって、人と人のあいだの赤裸々な利害、無情な「現金勘定」のほかには、どんなきずなも残さなかった。

ブルジョアジーは、家族関係からその感傷的なヴェールをはぎとって、これを純然たる金銭関係に還元した。

『共産党宣言』(『マルクス・エンゲルス全集』第4巻、478頁


新しい真に人間的な社会をつくっていくためには、古い共同体的関係を破壊する半面、疎外の完成態である貨幣の力の諸関係を通過しなければなりません。人間を物にする疎外の純化は不可避です。

同じ記事で、雪印食品の不正を暴いた西宮冷蔵の水谷洋一さんの近況も紹介されてました。ようやく「売上」が「告発前の6割まで持ち直した」そうです。偽装表示で国から騙し取る不正を告発したら、それに対して、契約打切りという資本家的協同復讐を受けて「廃業」に追い込まれてしまったにもかかわらず、よく頑張ったなあと。

関連して、

北海道新聞取材班『検証・「雪印」崩壊―その時、何がおこったか』講談社文庫

も面白い本です
by kamiyam_y | 2007-11-14 23:30 | 消費者の権利と社会的労働 | Comments(0)

カビをおさえる桶はなかった(補足2) 企業を渡り歩く「自由」と労働者の社会的責任

農水省の食品表示110番への情報提供が増えているそうです。『朝日新聞』の「食の偽装 発覚止まらず」(10月24日夕刊4版8頁、歌野清一郎・鈴木剛志という署名入り)という記事で知りました。

さっそく確認。

食品表示110番情報

ここにあげられている北海道農政事務所といえば、ミートホープの内部告発を門前払い・放置しておいたことが報道されてましたね。

asahi.com:「疑義特定できず」農政事務所が文書 ミート社内部告発 - 牛ミンチ偽装

ついでに内部告発をあつかう頁。

農林水産省/公益通報の受付窓口

「公益通報の手順について」では、いきなり「公益通報をされる際には、以下の情報が必要になりますのでご注意願います」。なんかエラソーなかんじです。

朝日の記事に戻りますと、同省担当者の分析として、「終身雇用が崩れて、従業員の感覚が『うちの会社』ではから『ここの会社』ではに変化しつつある」という言葉が紹介されています。

もしもかりに非正規雇用の増大が内部告発増大の背景にあるとすれば、非正規雇用化の進展は、企業による分断統治、差別的雇用体系によるコスト節約が、企業の予想しなかった企業批判の増大をもたらした、といえるのでしょうかねえ。

企業とは、人間と人間とを結びつける仲介者が、物=私的所有というかたちで人間から独立して、人間に対する重圧として作用するもの。

個々の企業の資本蓄積(拡大運動)が、それに依存する労働者の生活を大きく支配する。とすれば、正規雇用の従業員よりも、非正規雇用の従業員の方が、告発と企業崩壊とを天秤にかけたばあい、告発をとる可能性が高い。

内部告発する非正規従業員の存在は、労働者が個々の企業に対してより独立性をえているようにみえます。といっても労働者が個々の雇い主を変える「自由」(=強制)は、独立化した私的所有である資本の全体(「企業中心社会」)に対して、労働者がその鉄鎖に縛られているという逆立ちした実態を変えるわけではありませんけど。しかも、非正規雇用化は、資本蓄積が「貧困」の蓄積だという法則そのものですし。
by kamiyam_y | 2007-11-02 23:28 | 消費者の権利と社会的労働

カビをおさえる桶はなかった

不当表示で排除命令22件 内部告発など増加 | エキサイトニュース

「景品表示法に基づく企業への排除命令は4-9月の上半期で22件。企業の内部告発や消費者による情報提供が増え、処分の増加につながった」ということですが、22件ってそんなに多いのかな。

内部告発が増えたことは、私企業ではなく、私企業のなかに雇われる個人こそが公共的な責任を全うするということです。個人の意識がより高まった、とはいえるでしょう。

ただ、「誇大広告」「不当表示」だらけ、という私の印象からすると、22件ってまだまだ、という感じを受けます。

広告とは本質的に買わせるための誇大広告なのである、表示とは、生産を隠している私的資本が、買い手を欺すための案内である、と言いたい人もいるかもしれません。

であるがゆえに、より正確な表示を求める社会の動きが生まれ、それが生産を公開し、規制する道をひらきます。

生産物の正しい情報を流しあうという社会的交通は、虚偽があるからこそ、発展します。

よりまっとうな表示を求めて規制することこそ、生産が社会的で協同的であることをますます示すのです。

規制が資本を規制を前提にして蓄積する資本へと鍛えあげ、そのうえでさらにまた、規制を逃れようとする拝金主義と、規制とのあいだの悪循環がふたたび起きます。企業が消費者を操作しようとする逆立ちが、いっそう明白になります。

NTTやマイクロソフトに対して勧告を出したりしてるとはいえ、日本の公正取引委員会、アメリカ合衆国の同様の組織に比べたら規模も小さそうですけど、公取による規制は強化されてるみたい。市場は野放しにはできませんからね。

で、排除命令みてましょう。ちょっと面白いです。

07103002.pdf (application/pdf オブジェクト)

たとえば、「洗桶による浴室等のカビ抑制効果に関する不当表示事件(景品表示法第4条第2項適用)」なんて、よくやった、消費者を守るために、といいたくもなります。

「洗桶等の販売業者が,当該商品を使用することにより又は置くだけで,当該商品から発生する銀イオンによりカビや細菌の発生を抑制するかのように表示していたが,公正取引委員会が景品表示法第4条第2項に基づいて表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたところ,期限内に当該表示の裏付けとする資料を提出したが,当該資料は,当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められないものであった。」


企業の側に効果を立証する義務が課されているのでしょう。

「ガラス製品の原産国に関する不当表示事件」はこう。

「ガラス製品の販売業者が,ベトナム社会主義共和国で製造されたガラス製品であるにもかかわらず,沖縄県で製造されたものであるかのように表示していた。」


よく、製造元わかりましたね。内部告発でしょうか。

公取にはよりいっそう今後の活躍に期待する、ということで、お休みなさい。
by kamiyam_y | 2007-11-01 00:48 | 消費者の権利と社会的労働 | Trackback | Comments(0)

ネズミとお菓子工場5

菓子箱に虫が入っても、「情報」には入りませんし、腐ったケーキは味と臭いで分かりますが、「情報」は舐めてみることもできません。ついでにいえば、菓子屋は潰れてもテレビ局は潰れず、ユスリカ混入によって菓子屋から創業者一族が追い出されても、「事務所費」疑惑によって国政にすむ病んだ人々が追い出されることはないようです。

《大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)の菓子箱に虫が混入するトラブルが05年に発生していたことが18日、わかった。》asahi.com:不二家のスナック菓子 05年、箱に虫混入

沖縄タイムス社説 2007.1.22

「あるある大事典」は、測定やら大学教授のコメントやら架空のものを垂流したわけです。ここで「情報」という商品の欠陥を、菓子箱にユスリカが眠っていた事件と比較するのは野暮というべきでしょう。

「レタス快眠作用」もねつ造、実験担当の教授が指摘 YOMIURI ONLINE
livedoor ニュース - [番組ねつ造]98年放送「レタス快眠」も 実験の教授証言

によると、捏造は以前にも。マウスの実験ではレタスを食ってもよく眠れるというストーリーは裏付けられなかったのに、番組では、実験内容は改竄され、レタスを食うとよく眠れるという話にされていたのだそうな。

長村洋一教授のもとの発言(健康食品管理士認定協会)には、「所さんの目がテン」という番組のディレクターは対照的に番組を断念したというとりあえずふつうの話もあります。

「イソフラボン」ではなく、「集中力を高める石」や「お金がふえる石」「彼氏とうまくいく石」であれば、だれでも気休めのための迷信とわかるでしょうし、わからない人は「ダイエット効果のある焼け石」ならわかるはず。

迷信は疑似科学と地続きであるという命題は措いておくとしても、情報番組に呪文や祈祷はあってならない。やはり「実験」なのですね。

事物に潜む本質を知るさいに私たちが「実験」を用いる場合があるのは、仮説を肯定するためにではなく、批判するためにです。というか、反対材料を検証することによって肯定(実証)するのであって、反証によって仮説の誤りがわかればそれも前進です。

もともと、ある物語を主張するために情報を得ようとすると、捏造や改竄はしなくても都合のいいデータのみもってくる、という落とし穴にひっかかります。だからどんな実験も怪しい、のではなく、だから、実験は厳密に、です。

主観に都合のいい話ではなく、対象の側を知る。そのためには主観がおちる落とし穴をできるだけ避けるために、知をコントロールする。実験手続きは知の手続き。

私たちは、都合のいい材料だけしか覚えていないといった振舞をふつうにしてますから、それを自覚的に制御するために学問や科学といった知の手続きが共有されてるわけで。

様々の要因をコントロールしないでほんの数人のデータだけで結論づけるお芝居自体が、捏造以前に無限に捏造なのだというべきでしょう。これを正当化するのが「バラエティー番組」という名称ですが、捏造とあっては正当化できない。不祥事が正常化への道を用意する契機になるのは不二家もフジテレビも同じか。

明日も労働力を売るために、科学を応用して身体の維持に努めようとする振舞自体は当然のことですし、私も健康ドリンク好きですけど(笑)、食品どうしの組み合わせからも、成分のマイナスの影響からも解放されて、たった1つの成分だけで御利益があると考えること自体おかしいです。

安心を得られればウソでもいいのだとする消費者の欲求が、このような捏造の土壌にあるのだとは言うまいと思います。けれども、利潤追求の圧力がモラルや法という社会的基準の衣を破ってしまうという病が商売界に蔓延するのも、消費者の批判意識が眠り込む度合いに依存しているようにはみえないでしょうか。捏造がばれたおかげでまあ、正しい知識を得る消費者の権利はその分覚醒したのかもしれませんが。

番組の情報が特定業者に放送前から流されていたという、番組の広告化には触れないでおきます。

asahi.com:〈裏切りの演出:上〉「あるある」事件、健康志向の果て-テレビ・ラジオ-文化芸能
by kamiyam_y | 2007-01-28 23:02 | 消費者の権利と社会的労働 | Trackback(1) | Comments(0)

ネズミとお菓子工場4

おれっち不二家のチョコの買い占めに走ってしまいました。

という噂が一部で流れたよう。先週不二家のチョコを大学生にあげました。そしたら、その学生たちが後になって、「美味しかったんで、生協に買いに行ったけど、なかった、先生が買い占めたんでしょ」と言うのですよ。まちがった仮説です。

まあ、こんなふうに気に入ってくれる消費者もいるのですから、不二家再建は全国のチョコに目がない大学生たちにとって政治課題でしょう。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070122/eve_____sya_____001.shtml

不二家を立て直したい若者は、「外部から不二家を変える改革委員会」に入ったらいいんじゃないかな。誰でも入れるわけではないですけど。

誰でもが委員会に入れるわけではなくったって、不二家はチョコ好きな人々の共有物です。働く人々のものです。チョコづくりによってチョコ消費者の欲求を満たし開発する人や、チョコ消費によってチョコ生産者の創意を引き出す人たちをふくんだ働く人々のものです。そうでなければ「外部」の「委員会」なんて要らず、不要な私的生産体は市場から撤退し潰れりゃいいだけの話です。

ですから、企業の危機はすばらしいなと。危機こそが、社長の座にしがみつきたい藤井一族からその権限を剥奪しました。危機からの脱却のために、私有財産権にもとづく藤井一族の私的専制を解体しました。市場(資本)による無慈悲な資本家追放です。

チョコづくりを含む社会的生産過程を人々が自分たちのために管理していくためには、藤井一族を排除せよ。

見るべきは、企業の危機が、企業を近代化し、企業の近代化が即座に革命なのだという歴史のダイナミックな弁証法であり、あるいは、私有財産だというタテマエを維持しつつ、それとは分裂的に公共化してしまう生産発展に潜む矛盾であるというべきでしょう。
by kamiyam_y | 2007-01-25 23:28 | 消費者の権利と社会的労働 | Trackback | Comments(0)

電気用品安全法(PSE法) その4

電気用品安全法(PSE法) | Excite エキサイト : 社会ニュース特集

電気用品安全法のページ
電気用品安全法の経過措置の一部終了に伴う対策について 報道発表(METI/経済産業省)

経産省は、「中小事業者向けに、無料出張検査サービス等の支援を行う」、「いわゆるビンテージものの販売について特別承認制度を利用できるようにする」と14日に報道発表しました(電気用品安全法の経過措置の一部終了に伴う対策について)。

ネットの議論と、世界の坂本らの署名7万5千人とが(既存メディアをも動かして)、経産省を動かしたことは、積極的に評価できます。

この経産省の対応はまた、この法律のダメな部分をさらけだしてもいます。抜け道をつくることが最初から簡単な法律だったということでしょう。官僚の匙加減で規制対象を動かせるわけですから。


弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版: 電気用品安全法は、憲法違反!を読むと、規制対象を行政裁量に委ねていること自体、憲法上の正当性を欠くであろうことに気づかされます。確かに法の下の平等に反すると思われます。

東京新聞15日朝刊記事、貧しいリサイクル業者の怒りを伝えてます。規制対象からの除外を指定する基準の「恣意」性が問題。

登録検査機関(2005.11.1現在)をみると、海外の企業が半分くらい。公共事の民間への払い下げによる検査ビジネス創出、天下り先創出も国際化、市場化の流れ。PSEマークの仲間のPSCマーク(消費生活用製品安全法)とかも見てるとちょっと笑える。

参照:(電気用品安全法@2chまとめ - トップページ等)
by kamiyam_y | 2006-03-16 20:52 | 消費者の権利と社会的労働 | Trackback | Comments(0)