さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

少子化異論

少子高齢化の危機を煽る流れに対する異論を1つ、たまたま見つけました。伊藤元重「少子化への対応」(『静岡新聞』8月30日土曜日朝刊3面「論壇」)なんですけど、なるほどとおわせる数字が紹介されてました。従属年齢人口比という数字で、現在35%だが、じつは、かつて1950年にはそれをこえて40%であったのだそうです。

従属年齢人口比とは、14歳以下と65歳以上が人口中にしめる割合で、伊藤が主張するには「子どもが多いのか高齢者が多いのかの違いはあるが……従属人口が多いことにあまり過度な危機感を持ってはいけない」とのこと。

ふむふむ。

私の言葉にかえていえば、直接的生産に従事する労働者が、本人と家族が消費する労働生産物よりも多くの労働生産物を生産するのが文明の進歩です。

ですから、可能性としては、少子高齢化は危機ではなく、人間が生き生きと長生きできるいいことでしょう。

とはいえ、実際には、労働生産物の流れはグローバルな資本の活動によって規制されてますから、問題はそこをどうするかにあるはず。

医療や年金は現在の制度を前提すればたしかに税率アップの話かなともかんじますけど、取るだけ取って自分たちだけは安泰にしといた官僚が少子高齢化の危機をうったえるのは説得力に欠けます。
by kamiyam_y | 2008-09-08 23:27 | 経済成長と生活 | Comments(0)