さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

Personifikation, Personifizierung 2

千葉県の建設業者は600万円を投下して2.2億円に化けさせる貨幣の運動を実現するために、システムとしての甘利(秘書が担っても甘利の行動)をその媒介の経路とし、手段とし、甘利の側も600万円を仲介手数料として授受したわけですね。

甘利氏秘書「事務所の顔立てて」 URが面談内容一部公表 :日本経済新聞

相互不信にもとづく相互的手段化。秘書が、圧力はいかんとし、UR職員が関与をやめるよう忠告するなど、良心の呵責からでしょうか、相互に依存もする。

ちなみに、この日経の記事は紙媒体ですと、「不当な影響力疑われる行為」と見出しのついた正木宏長立命館大学教授のコメントがついています。

溝口敦の批評。
政治家も暴力団もフィクサー稼業の凋落 | 日刊ゲンダイDIGITAL

URからさらなるカネを毟れなかったので、建設業者は腹いせに「あっせん利得」を暴露したってことか。

溝口はこの事件に政治家の「フィクサー能力」の衰退を見てとり、「結構なことだ」と結んでいます。

歴史の進歩ね。公共性の蓄積に照らして透明性が求められ、大物という動物をアイコンにしてそれを介して人々が自らのエゴを突き通そうとする行動が、政治家のユスリ・タカリやらなにやら露骨な脅しでカネをせびることやらなにやらが、淘汰されていく時代の到来。

*タイトルは「人格化」を意味するドイツ語。「諸人格Person」は「経済的カテゴリーの人格化Personifickation」としてのみ扱われる、という『資本論』第1版序文の有名な1節をはじめとしてマルクスが用いる言葉。
by kamiyam_y | 2016-02-02 23:03