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Urawa's Racist Banner

昨日のエントリーの続き。日本サッカー協会は浦和レッズに対して譴責と無観客試合という懲罰処分を迅速に下しました。この的確な処分によって事の重大さが伝えられます。

SOCCER/ Urawa to play at empty stadium over racist banner:The Asahi Shimbun Digital
差別横断幕:浦和に無観客試合 Jリーグ初の処分 - 毎日新聞
社説:差別的横断幕 「割れた窓」放置するな - 毎日新聞
Soccer: J-League chairman labels Urawa banner 'racist' - 毎日新聞

サッカー協会の基本規程を見てみましょうhttp://www.jfa.or.jp/jfa/rules/download/kitei.pdf

公益財団法人日本サッカー協会基本規程

第3条
4.人種、性、言語、宗教、政治又はその他の事由を理由とする国家、個人又は集団に対する差別は、いかなるものであれ、厳格に禁止されるものとし、これに反する場合には、本規程及びその附属規程に従って懲罰の理由とされることがある。

第197条
② 加盟団体に対する懲罰の種類は次のとおりとする。
(1) 戒告
(2) 譴責
(3) 罰金
(4) 没収
(5) 賞の返還
(6) 試合結果の無効(事情により再戦を命ずる)
(7) 得点または勝ち点の減点または無効
(8) 得点を3対0として試合を没収(ただし、すでに獲得された得失点差の方が大き
い場合には、大きい方を有効とする)
(9) 観衆のいない試合の開催
(10) 中立地における試合の開催
(11) 一定数、一定期間、無期限または永久的な公式試合の出場停止
(12) 一定期間、無期限または永久的な公的業務の全部または一部の停止
(13) 下位ディビジョンへの降格
(14) 除 名
③ 前2項各号の懲罰は、併科することができる。


基本規程の懲罰では(2)と(9)ですね。総則に謳われる「人種、性、言語、宗教、政治又はその他の事由を理由とする国家、個人又は集団に対する差別は、いかなるものであれ、厳格に禁止される」とする人権尊重は現代社会の基本原理であり、当然サッカー協会という社会組織の原理でもあります。これに反する、人間の尊厳を侮蔑する行為には今回のように迅速に毅然とした対応がとられねばなりません。欧州サッカー界の先進的な取り組みに日本サッカー界も連動しています。レイシズム撲滅のための、Football(Soccer)におけるグローバルな取り組みが他の日本国内のスポーツやインターネット産業やその他諸々の分野の先例となってほしい。

日本の未来/過去/現在のため、アジアの未来/過去/現在のため、世界の未来/過去/現在のため、レイシストどもの歪んだ人格と人間社会の最低のレイシズムに対して最大限の鉄槌を下し、差別主義的国家妄想に取付かれた全体主義を解消する理性的人間社会による闘いをさらに前進すべき時です。民間組織という諸個人の自発的組織が理性的規範(人権)を守るべくその内的諸規範によって対応することの重要さを痛感させられます。
by kamiyam_y | 2014-03-13 19:23 | 民主主義と日本社会