さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

研究倫理

大学が集めたアイヌ民族の遺骨を返還を求める訴訟。

http://mainichi.jp/select/news/20120915k0000m040131000c.html

この『毎日』の記事を前提にして感想を記しておきます。「訴状によると」55年まで遺族の承諾なしに遺骨を収集してたんですね。一般的に墓を掘るのは犯罪だと思いますが(>ウィキペディア)。

帝国主義的な掠奪を手法とする研究が驚くべきことに、戦後になっても10年くらい行われていたということになる。

亡くなった本人の権利、埋葬するコミュニティの権利、文化的相互尊重の精神を蔑ろにして研究することは研究の公共性、人権配慮的責務に反します。

研究はデータの収集・管理など公共的責任が伴いますし、そもそも、研究は広く人類のためである点で協同的です。公共性を楯にして人権を抑圧するのではなく、人権を優先し、人権に配慮して進めることが重要。主体は一人一人の個人であって、人権を社会の原理として尊重するのは組織の行動指針の大原則でなければなりません。

新聞で取りあげられるということは、以前からこの問題にとりくむ人がいるんですね。この問題をテーマとしてシンポも行われたよう。

http://pub.ne.jp/ORORON/?entry_id=4525171
by kamiyam_y | 2012-09-15 19:28 | 民主主義と日本社会 | Trackback | Comments(0)
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