さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

人権の実現と科学

自白ではなく最新の科学こそが決め手でしょう。

http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060101000167.html

関連図書を1つ。

アメリカ合衆国における「取調べ誘発型の虚偽自白」を研究した、スティーヴン・A・ドリズィン/リチャード・A・レオ『なぜ無実の人が自白するのか―DNA鑑定は告発する』(伊藤和子訳、日本評論社、2008年、原題"THE PROBLEM OF FALSE CONFESSIONS IN THE POST-DNA WORLD")。→bk1紀伊國屋書店(アマゾンとかジュンク堂とかでももちろんネット購入できます)。

「訳者あとがき」によると、合衆国では、DNA鑑定によって、陪審員による死刑評決の誤りが判明し死刑台から生還した人がなんと200人を超えるといいます(201頁)。恐ろしいです。冤罪は権力による拉致・監禁・殺人ですから。科学の発展がなければ、犠牲者になっていた人たちです。

このあとがきにも紹介されてますが、昨年10月に公表された国連自由権規約委員会の勧告はやっぱり重要(外務省仮訳)。

自由権規約委員会第94回会期ジュネーブ2008年10月13日-31日「規約第40条に基づき締約国より提出された報告の審査 自由権規約委員会の最終見解 日本」(2008年10月30日)

「主な懸念事項及び勧告」の18では、「代用監獄」廃止と警察記録へのアクセス権保障が、19では、「取調べの全過程について体系的に録音・録画」することが勧告されてます。当然じゃないでしょうか。

以上書き終わってから、ネットをチェックしてみました。少しだけですけど。

福島みずほのどきどき日記 国連の人権規約委員会勧告書
福島みずほのどきどき日記 ポルノ単純所持の処罰は妥当か
福島みずほのどきどき日記 児童ポルノについて
「なぜ無実の人が自白するのか  DNA鑑定は告発する 」の衝撃的事実 - 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
村野瀬玲奈の秘書課広報室 | 国連・自由権規約委員会による第5回日本政府報告書審査 (碧猫さん、Stiffmuscleさん、非国民通信さんの記事から)
民主党:【参院法務委】取調べ可視化法案可決 冤罪を防ぎ裁判員制度の前提条件として必要 松浦議員が質問

魚住昭『国家とメディア』(ちくま文庫)を読んでいたら、神奈川県警による盗聴事件で東京地検が警察官の逮捕も起訴もしていないことが出てきました(253頁)。法の支配は基準が明快で公平でなければなりません。お上が市民を恣意的に拘束することができないように客観的で明確なルールによって国家権力を制御するのは近代民主社会のいわば原点です。
by kamiyam_y | 2009-06-02 22:35 | 自由な個人の権利と国家 | Trackback | Comments(0)
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